29 あずあずって呼ぶぞ、コラ ページ30
青葉城西との練習試合の翌日の昼休み。
今朝見事に寝坊した俺は、昼食を求めて食堂へきた。
大盛りの牛丼を頼み、窓際のポカポカとした席に座る。
食べ始めて数分、カタン、と言う音に、ふと顔を上げると、前に人が座る。
がっしりとした体つきに、長髪をくるっと団子にしてる男子生徒。
…生徒、だよな？
あまりにも、じっと見すぎていたのか、その生徒は気まずそうに顔を上げて俺を見た。
｢あの……俺になにか｣
『声ちっさ！』
｢え｣
思ってたよりも小さく弱々しい声に、思わず突っ込む。
そいつは、そんな俺におどおどした顔を向けてくる。
なんだこいつ、へなちょこだな…。
『あ、悪い。ごめんな、つい心の声が』
｢…いえ。えっと、先生が俺になにか……用ですか？｣
『んとな、正直言うと、君が生徒か先生が迷ってたとこ。でもその感じだと生徒っぽいな』
｢そ、そんなに俺、老けて見えますかね……！｣
『おう、その長髪と髭がいい感じに老けて見える』
｢…そう…なんだ……｣
ズゥゥゥウン、とわかりやすく落ち込む。
…あ、言い過ぎたかも。
『ところで君は誰？笑』
東峰｢あ、えっと、3年の東峰｣
『旭！？東峰旭か、君！』
東峰｢え"。なんで俺の名前…｣
『澤村が言ってた通り、へなちょこだな』
東峰｢うぐ！……えっと、先生って…｣
『俺はバレー部の副顧問になった、日向A。そうか〜君が烏野のエースか！』
東峰｢………俺は…エースなんかじゃ｣
しゅん、とわかりやすく表情を暗くする東峰。
…これは何かあった感じか。
『東峰はエースじゃないって言うかもしれねぇけど、他の奴らは口を揃えてお前がエースって言ってたぞ』
東峰｢え｣
『何悩んでんのか知らねぇけどさ、その悩みの壁ぶち破れよ、東峰』
東峰｢…っ、そう簡単にはいかないんですよ！｣
『まぁそうだよな、簡単には行かねぇよな？だったらそのために何がいるんだよ』
そういえば、東峰は黙り込んで俯く。
『練習だろ。逃げんな、東峰。チームのヤツらが、お前を待ってんぞ』
東峰｢……｣
『あ、やべ、昼休み終わる。じゃーな、あずあず』
東峰｢あ、ずあず…っ！？｣
すっげぇ目を見開いて驚いてる東峰の表情は、年相応の高校生っぽさがある。
おぉ、何だ。
ちゃんと高校生じゃねぇか！
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バナナ - 初コメ失礼します！ んふふふふ、ベーコンレタス！の予感がするぜ⭐︎ ((はいタメ口すんません。 (2021年11月16日 1時) (
レス) @page35 id: 63c79b7286 (このIDを非表示/違反報告)
草薙@kusa_nagi - …ふへへっ((←…ってなってしまう… (2020年12月6日 7時) (レス) id: e70c8bbbc1 (このIDを非表示/違反報告)
片儺木伊織 - これ最高 (2020年9月14日 22時) (レス) id: a0acb0a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 亜星可也さん» 本当ですか！？してみます！ありがとうございます！！！笑 (2020年8月16日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - シバさん» オヒサマトリオは、私の癒しです笑笑 (2020年8月16日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2020年8月8日 21時
