28 コーチのおねがい ページ29
烏野まで無事にバスで帰ってきて、みんなを解散させて、体育館の鍵を持って職員室へと向かう。
職員室では、待ってました、と言わんばかりの武田先生が俺にかけよってきて、手を引かれる。
連れてこられたのは武田先生の席で、椅子に座らさせられて受話器を渡される。
武田｢日向くん！相手はコーチをお願いしてる人で！僕では役不足のようなので、頼みます！！｣
『ぅえ！？は！？きゅ、急ですね…！てか電話相手って』
《あ"？ひなたせんせいだぁ…？》
通話口から聞こえてくる声に、俺は耳をすませる。
…ん？なんか聞いたことがある声。
『あの…もしかして、烏養繋心さんですか？』
《ひなたって…は？Aか！？》
烏養繋心。
それは、俺の高校時代の鬼監督の烏養監督のお孫さんであり、俺の先輩である。
現役の頃からお世話になっており、学年は被ってないが、よく面倒を見てくれた人だ。
『うっわぁ、繋心さんお久しぶりです、日向Aです！お元気ですか！？』
烏養《おうおう元気だ！てか、A、教師になったのかよ！？お前プロは！》
『プロはいいんす笑 てか先輩、頼みますよ！烏野見てくださいよ！！』
烏養《…やらねぇっつってんのに、武田さんがうるせぇんだわ、無理だって言ってくれよ》
パッと武田先生を見れば、慌てたようにメモに何かをかき、俺にみせた。
…言えってことか？
『…合宿の最終日に、音駒と練習試合を入れました………は！？音駒！？先生まじ！？』
武田｢まじです！！｣
『繋心さん、音駒と練習試合するんですって！！これ、ゴミ捨て場の決戦じゃないですか！！』
烏養《は？音駒と！？………いつだそれ》
『合宿最終日だそうです！』
烏養《…………少し考える。また連絡するって言っといてくれ》
『わかりました！…俺は繋心さんにみんな見てほしいです。みんな一生懸命で真剣で…心からバレーが好きなやつらばっかなんで』
烏養《…》
プツ、と電話が切れる。
そしてそれと同時に俺は武田先生の両肩を掴む。
武田｢え、日向く｣
『音駒と練習試合って、どうやって漕ぎ着けたんですか！？』
武田｢いや、烏養くんと副顧問の君の名前を出したら1発で…！｣
『猫又監督…俺のこと覚えてくれてたりすんのかな……！てか凄いですよ！！音駒とか！！』
武田｢…みんな頑張ってますし、僕も頑張らなきゃと｣
そう言って笑う武田先生が、とても心強く感じた。
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バナナ - 初コメ失礼します！ んふふふふ、ベーコンレタス！の予感がするぜ⭐︎ ((はいタメ口すんません。 (2021年11月16日 1時) (
レス) @page35 id: 63c79b7286 (このIDを非表示/違反報告)
草薙@kusa_nagi - …ふへへっ((←…ってなってしまう… (2020年12月6日 7時) (レス) id: e70c8bbbc1 (このIDを非表示/違反報告)
片儺木伊織 - これ最高 (2020年9月14日 22時) (レス) id: a0acb0a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 亜星可也さん» 本当ですか！？してみます！ありがとうございます！！！笑 (2020年8月16日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - シバさん» オヒサマトリオは、私の癒しです笑笑 (2020年8月16日 9時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2020年8月8日 21時
