こっそり ページ34
部活──────…
うーん
ドリンク…やっぱり多めに作ろう
ドリンクは、皆に味の好みを聞いたり、
練習の様子を見たりしながら
濃さを調整してある
少しでも練習し易くなるように
澤「休憩−！」
全「はーい!!!」
皆水分補給のために谷地さんに
ドリンクをもらいにいく
蛍と山口くんが立っていたので
谷地さんがドリンクを渡しに行った
月「……………」
谷地さんが渡そうとすると
クルッとそっぽ向いて、
月「ちょーだい」
と、私に言ってきたのだった
谷「あっ………えーと……」
嫌われたのかな!?と顔に書いてある
オロオロして、結局他の皆のところに
戻っていった
貴「蛍………谷地さんのもらえばいいのに」
手に持ったドリンクに力がこもる
月「君のドリンクの方が美味しいから
味、考えてあるんでしょ」
貴「そっ……そうだけど………
谷地さんがせっかくつくったのに
可哀想だ「はあ？」え………」
言葉が遮られる
月「じゃあ今日の朝みたいに
せっかく作ったのに捨てられるドリンク
と、作ったドリンク捨てる君は
可哀想じゃないんだ？」
貴「可哀想じゃないよ…？」
可哀想なのは捨てられるドリンクだけだもん…
下を向いて黙ると、
月「だから、これからは僕たちのだけ
作ってくれればいいから」
そう言ってポンと頭を撫でられた
山「俺も、Aちゃんのドリンク
好きだから、よろしく！」
ニコッと笑う山口くん
つられてヘラッと口が緩む
力が抜けて、フラッとバランスが崩れた
そういえばまだ軽く熱あったんだ……
月「ばか」
蛍に支えてもらって体勢を整える
月「まだ熱いよ？
もしかして治ってないのに来たの？」
真剣な顔でそう聞かれたけど
貴「嬉しくてテンション上がっただけだよ！」
そう言って誤魔化した
月「強がりも行き過ぎたら
ただのバカなんだからね？」
ふぅ…とため息ひとつ
山「ごめんね！
これでもツッキー心配してるから！」
月「うるさい山口」
不器用な優しさが
いつも私をあっためてくれてるんだよ
練習に戻る二つの背中に
またこっそりと
貴「ありがとう」
お礼を言った
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宇宙(プロフ) - 泣けた(涙腺崩壊) (2016年4月30日 15時) (
レス) id: e7351b51ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく - ツッキー多いですね♪ 私、猫駒好きなんですよ、だから沢山出てきて面白いです！ 続編も見させてもらいます\(´∀`) (2014年7月22日 22時) (レス) id: da07580af6 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - 名無しさん» では菅さん三票ということで！コメントありがとうございます！ (2014年5月30日 16時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 僕も菅原さんがいいです!! (2014年5月26日 21時) (携帯から) (レス) id: cc1f602e43 (このIDを非表示/違反報告)
ru-n(プロフ) - 菅さんに票を入れていいですか！ (2014年5月22日 13時) (レス) id: 2c672c2214 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲夜舞 | 作成日時：2014年4月23日 0時
