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リエーフ君に腕を掴まれたまま私はどんどん体育館の中へ連れ込まれていく。
「ちょっリエーフ君？」
「ちょっとくらいいいじゃないっすか！」
そう言ってニコニコしながら私を引っ張っていく。
この子強引すぎやしないか。
助けを求めるように黒尾さんに目をやると、ニヤニヤしながらこちらを見てるだけ。
しまいには「よくやったリエーフ」って聞こえたんですけど。
「おいリエーフ！さっきから練習抜けて何やって…ぐはっ」
私をみるなりモヒカンの人はその場に崩れ落ちた。
「えっと、大丈夫ですか？」
「じょっ女子がっバレー部の中に…」
「ごめんね、大丈夫。いつものことだから」
そう言って謝るのは坊主頭の穏やかそうな人。
３年生かな、なんか風格あるし。
「さてさて、そろそろちゃんと練習始めますか。全員一旦集合ー」
いつの間にやら黒尾さんと夜久さんもこちらにきて、黒尾さんの掛け声で他の部員の人たちも集まってくる。
「そんでリエーフ、手」
黒尾さんの言葉で気づいたのか、ようやく私の腕を掴んでた手を離した。
「あっすみません！」
「いや、大丈夫」
その後軽くみんなに自己紹介をし、練習を見学した。
まあ別に、今日だけだしいいかという軽い気持ちで見学することにした。
けど、久々に間近でみるとどうしても思ってしまう。
ああ、やっぱりバレーボールは___
「…いいな」
「何が？」
「うわっ」
コートの隅っこで見ていた私の隣にはいつの間にか黒尾さんが立っていた。
本当にこの人神出鬼没すぎない？
「花籠さん、いっつも驚きすぎじゃない？」
「黒尾さんの気配がなさすぎるんです」
「え、俺幽霊か何か？」
「その類ですね」
「まじか」
冗談半分、真面目半分で黒尾さんと話していると、休憩が終わったのか他の部員に呼ばれ黒尾さんはまたコートに戻っていった。
なんか掴めない人だよなあ。
そうそうに時間は過ぎ、練習が終わった。
片付けの手伝いを終えてみんなに挨拶をし帰ろうとすると、「花籠さーん」と黒尾さんに呼び止められた。
「外暗いし、送ってく」
「え、大丈夫ですよ」
「いーからいーから」
「着替えてくるから玄関で待っててねー、先帰っちゃったら黒尾さん泣くから」と言い残し部室に消えて行った。
どこまでも掴めない人だ。
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よもぎ。(プロフ) - 黒瀬将哲さん» コメントありがとうございます！全然更新できていなくて申し訳ないです、、頑張ります(；▽；) (2021年5月26日 1時) (
レス) id: ebb1a7c172 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲(プロフ) - おもしろいですっ！やっぱクロはかっこいい(≧∇≦)この作品大大大大大好きです！！！！！！！ (2021年3月31日 14時) (レス) id: 933fb2550f (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - 昆布の神さん» コメントありがとうございます！そんなに言ってくださるなんて！！ありがとうございます！！モチベに繋がります！更新頑張ります、、 (2021年1月2日 0時) (レス) id: eb3e039654 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - コメント失礼します！語彙力吹っ飛ぶくらいすごく面白かったです！応援してます！！！！！！ 何度でも言えます、超面白いですーー！ (2021年1月2日 0時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎ | 作成日時：2020年11月26日 1時
