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「ってことで、Aちゃんは正式にマネージャーになるそうです」

「改めてよろしくお願いします」



次の日の朝、集まったみんなに向かって昨日決心したことを報告した。

みんな驚いてたけどとても喜んでくれているようだった。



「これでようやく俺たちにも正式にマネージャーが…うおおおおやる気出てきたぜえええ」

「Aさんならやってくれるって信じてました!!!!」

「リエーフ、山本うるさい」


怪訝そうに2人を見つめる研磨。

その光景は相変わらずだ。



「もしかして、黒尾に急かされた?」


心配そうにそう尋ねてくる夜久さん。

それに私は笑って答える。



「そうですね、急かされたかもしれないです。いい意味で」

「いい意味?」

「急かしたつもりはないんだけどなー」



そこに少し口を尖らせた黒尾さんがやってくる。



「冗談ですよ、決断したのは私ですから。黒尾さんはきっかけをくれたんです」

「わかってるならよろしい」

「なんで上からなんだよお前は」



腕を組んでうなづく黒尾さんに夜久さんが突っ込む。


「やっぱ前言撤回で」

「すいませんでした」



いつものごとくそんな会話をしていると、そろそろ試合(ゲーム)が始まるとのことだった。

みんな切り替えてコートへと足を運ぶ中、私もスコアなどの準備をする。



しばらくすると試合(ゲーム)は始まり、最初は押され気味だったが後半になって徐々に巻き返してきた。

練習試合といえど毎回手汗握る攻防にこっちまでハラハラさせられる。



「ワンチっ!」

「チャンスボーーール!」


黒尾さんが相手をブロックし、ワンタッチをする。

それを夜久さんが拾いAパスで研磨に返すと、トスは山本に上がり綺麗なストレートが決まった。



「よっしゃああああこらあああ」



床に強く跳ね返ったボールは勢いよく体育館のバルコニーまで上がっていってしまった。



「私ボール回収しにいってきます」

「ああ、頼む」



予備のボールで試合(ゲーム)は続く中、私はバルコニーへと続く梯子を登る。

キョロキョロと飛んで行った辺りを探すと、ボールを発見した。



「あったあった」



それを抱えながら梯子を降りていく。

がしかし、途中で足が滑ってしまった。



(やばっ…)



そう思った頃にはもう遅く、気づいたら床に落っこちてた。

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よもぎ。(プロフ) - 黒瀬将哲さん» コメントありがとうございます!全然更新できていなくて申し訳ないです、、頑張ります(;▽;) (2021年5月26日 1時) (レス) id: ebb1a7c172 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲(プロフ) - おもしろいですっ!やっぱクロはかっこいい(≧∇≦)この作品大大大大大好きです!!!!!!! (2021年3月31日 14時) (レス) id: 933fb2550f (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - 昆布の神さん» コメントありがとうございます!そんなに言ってくださるなんて!!ありがとうございます!!モチベに繋がります!更新頑張ります、、 (2021年1月2日 0時) (レス) id: eb3e039654 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - コメント失礼します!語彙力吹っ飛ぶくらいすごく面白かったです!応援してます!!!!!! 何度でも言えます、超面白いですーー! (2021年1月2日 0時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よもぎ | 作成日時:2020年11月26日 1時

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