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持ちますと言ったものの頑なに断られ、折れた私はナビに徹することにした。
「んで、そのコインランドリーってどこにあんの？」
「５分くらいで着くみたいです、確かそこの角を左に曲がった__」
すると、”コインランドリー”と記された看板と明かりが灯った建物が見えた。
「あれです、ありました！」
「おーほんとに近いな」
私たちは急ぎ気味に店内に駆け込んだ。
入ってすぐに洗濯物を洗濯機の中へ入れ、小銭を投入してしばらくすると動き始めた。
その瞬間肩の荷がふっと降り、２人して近くの長椅子に腰かけた。
「これで明日の朝に間に合う…」
「よかったな」
ここでふと気づく。
今店内には私と黒尾さんの２人だけだということに。
…まあ、だからなんだって話だけど。
「すみません、黒尾さんの自主練の時間削ってしまって…」
「自分の自主練よりAちゃんの安全確保の方が大事でしょ」
「そんなこと気にすんな」と頭をポンポンされた。
最近黒尾さんに触れられると心臓がギュッとなる。
「…なんかお礼します」
「いいっていいって」
「なんでも言ってください」
「…まじでなんでもいいの？」
「はい、どんとこいです」
黒尾さんはしばらく悩むと、口を開いた。
「正式にうちのマネージャーなって」
何を言われるかと思ったら、そうくるか。
割と真剣な眼差しに言葉が詰まる。
「やっぱまだ悩み中？」
「…すみません」
「いーよ、これはあくまでも”お願い”だから」
私自身、何で迷ってるのか正直わからない。
バレーに対する苦しみとかそういう感情は日を追うごとに感じなくなっていった気がする。
「自分の中で、何かがストッパーになってるんです。これ以上踏み込んだら、また__」
どっかで壊れるんじゃないか。
そう思ってしまう。
私はずっと怖いのだ。
「昨日木兎がメガネ君に言ってたこと覚えてる？」
その言葉に思わず私は目を見開く。
「それとちょっと似てるんだけどさ」と付け足し黒尾さんは告げる。
「この先どうとか、またこうなったらとか一先ず置いておいて、今Aちゃんはどうしたいかが大事なんじゃない？」
そっか、どこかで月島くんに既視感を覚えたのはこの点において少し似ていたからなのかな。
どっかでダメになるんじゃないか
どっかでまた大切なものが奪われるんじゃないか
その考え方はもう捨てよう。
自分から逃げるのはもうやめよう。
「私は___」
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よもぎ。(プロフ) - 黒瀬将哲さん» コメントありがとうございます！全然更新できていなくて申し訳ないです、、頑張ります(；▽；) (2021年5月26日 1時) (
レス) id: ebb1a7c172 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲(プロフ) - おもしろいですっ！やっぱクロはかっこいい(≧∇≦)この作品大大大大大好きです！！！！！！！ (2021年3月31日 14時) (レス) id: 933fb2550f (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - 昆布の神さん» コメントありがとうございます！そんなに言ってくださるなんて！！ありがとうございます！！モチベに繋がります！更新頑張ります、、 (2021年1月2日 0時) (レス) id: eb3e039654 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - コメント失礼します！語彙力吹っ飛ぶくらいすごく面白かったです！応援してます！！！！！！ 何度でも言えます、超面白いですーー！ (2021年1月2日 0時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎ | 作成日時：2020年11月26日 1時
