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合宿２日目も難なく終え、あっという間に夕方になり帰りの支度をしている。
「んじゃあ、行きと同じ席なー」
「そんなあああずるいっすよ黒尾さああん」
「そんなん聞いてないっす！」
「うるせー、いいから早く乗れ」
そんな２人を横目に、「早くしないと置いてくぞ」とチョップをいれる夜久さん。
２人は涙目になりながらも諦めたみたいだ。
…ってことは私はまた黒尾さんの隣か。
そう思うと何故か少し緊張する自分がいる。
行きはなんとも思わなかったのに、なんで？
すると、持っていた荷物がふと軽くなった。
「どうした？もうバス出るぞ」
「えっあ、はい。というか荷物…」
「いいからいいから、さあ乗った乗った」
そう黒尾さんに促されるままバスに乗り込む。
行きと全く同じ前方の窓側の席。
しばらくすると黒尾さんも来て、私の隣に座り点呼を終えバスは出発した。
「昨日は寝れたか？」
出発して数分後、黒尾さんに昨日の話を振られた。
「…おかげさまで、ぐっすりです」
本当は鼓動が治んなくてなかなか寝付けなかったなんて言えない…
「黒尾さんは？」と聞くと、
「それがあの後戻ったら全員爆睡してやんの。人が罰ゲーム実行してる間に寝るかね普通…」
ったく…と口をとんがらせて不満げな黒尾さんは子供みたいに思えた。
その姿に私はつい、笑みを溢す。
「ははっ黒尾さんもそんな顔するんですね」
笑いながらそういうと、黒尾さんは何故か私をガン見してきた。
「…どうかしました？」
そういうと、黒尾さんはハッとした顔をして目を逸らした。
「や、スマン。Aちゃんの笑ってる顔新鮮だなーと」
口で手を隠しながら何故か照れた感じでそんなことを言ってきた。
え、私ってそんなに笑ってない？
「…結構私笑ってますけど」
「うっそ、作り笑いとか愛想笑いじゃなくて？」
「はい、普通に笑ってるはずです。…多分」
「多分て、自信ないんかい」
ケラケラ笑う黒尾さん。
うう、断言できないってことはそういうことなのか？
「…黒尾さんは、よく笑いますよね」
そういうと、うーんと唸った。
「まあ確かに、Aちゃんの前ではよく笑うかも」
「…私、ですか？」
「うん、だってAちゃん面白いもん」
ニッと口角を上げる黒尾さん。
相変わらず掴めない。
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よもぎ。(プロフ) - 黒瀬将哲さん» コメントありがとうございます！全然更新できていなくて申し訳ないです、、頑張ります(；▽；) (2021年5月26日 1時) (
レス) id: ebb1a7c172 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲(プロフ) - おもしろいですっ！やっぱクロはかっこいい(≧∇≦)この作品大大大大大好きです！！！！！！！ (2021年3月31日 14時) (レス) id: 933fb2550f (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - 昆布の神さん» コメントありがとうございます！そんなに言ってくださるなんて！！ありがとうございます！！モチベに繋がります！更新頑張ります、、 (2021年1月2日 0時) (レス) id: eb3e039654 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - コメント失礼します！語彙力吹っ飛ぶくらいすごく面白かったです！応援してます！！！！！！ 何度でも言えます、超面白いですーー！ (2021年1月2日 0時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎ | 作成日時：2020年11月26日 1時
