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びっくりした、いつの間にいたの…?

私の反応を見るや否や驚かせてしまったことに気づいたのか、その人は軽く謝った。



「ごめんごめん、驚かすつもりはなかった。珍しくそのポスター見てる人いたからついね」



珍しいんだ…

まあだからマネージャ募集してるのかな。



「いえ、大丈夫です。男バレの方…ですか?」

「そうそう、一応主将ね。ちなみに名前は黒尾鉄朗」



これは、私も自己紹介すべきなのか…?



「えっと、花籠Aです」



そう言うと黒尾さんはニッと笑って



「花籠さんね。それで、マネージャーなってくれるの?」



やば、この人絶対先輩だよね。同学年で見たことないしなあ。

うわあ、どう切り抜けようか。



「いやあ、ごめんなさい。特に興味はないんです」

「じゃあなんで見てたの?こんな隅っこにあるポスター」

「なんとなく目に入ったんです、それで…」

「ふーん、なんとなく、ねえ」



そう言うなり顎に手を置き、私のことを信じてないような目で見てくる。



「…なんですか」


「いいや?なんとなくにしては、目がキラキラしてたから」




そう言われ私は少し動揺した。




「勘違い、ですよ」


そう言うと黒尾さんは何か考えているような表情をしてから、諦めたのか踵を返す。




「ま、気が向いたら体育館に来てよ。見学だけでも」




そう言うとひらひらと手を振りながら去っていった。



「…興味ないって言ったのに」



黒尾さんの姿が見えなくなり、私も教室に戻ろうとすると足元に何かぶつかった。

拾い上げてみるとどこかの鍵のようで、ついているホルダーに”男子バレーボール部”と書かれていた。

多分、部室の鍵だろう。それを、黒尾さんが落としていった。




「どうしよ、届けた方がいいよね」


しかし、黒尾さんのクラスは知らないため教室には届けられない。

3年の教室全てを回ると言うのはメンタル的に2年生には結構しんどい。


知っている情報の中で黒尾さんに届けられる方法はただ一つしかない。




「体育館、行くしかないか…」

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よもぎ。(プロフ) - 黒瀬将哲さん» コメントありがとうございます!全然更新できていなくて申し訳ないです、、頑張ります(;▽;) (2021年5月26日 1時) (レス) id: ebb1a7c172 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲(プロフ) - おもしろいですっ!やっぱクロはかっこいい(≧∇≦)この作品大大大大大好きです!!!!!!! (2021年3月31日 14時) (レス) id: 933fb2550f (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - 昆布の神さん» コメントありがとうございます!そんなに言ってくださるなんて!!ありがとうございます!!モチベに繋がります!更新頑張ります、、 (2021年1月2日 0時) (レス) id: eb3e039654 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - コメント失礼します!語彙力吹っ飛ぶくらいすごく面白かったです!応援してます!!!!!! 何度でも言えます、超面白いですーー! (2021年1月2日 0時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よもぎ | 作成日時:2020年11月26日 1時

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