４２あし ページ3
「先輩、秋と言えば？」
「スポーツ？」
「違います」
「じゃあ、読書」
「全然違います」
「あ、食欲？」
「残念、時間切れです」
スポーツ、読書、食欲……
これらじゃなかったら、なんなのだろう。
「赤葦くん、正解は？」
なかなか口を開いてくれない赤葦くん。
………どうしたんだ。
「……………どこか行きませんか」
どこかに？
「あ、レジャーシーズンだから？」
「半分はそうですけど、
半分は俺が先輩と行きたいだけです」
え、でも。それって…………
「デートということになりませんか？」
「え、ダメですか？」
ここで、おねだりはずるい。
……………電車内だから、断れないじゃん。
それより、赤葦くん、二股になるのでは。
そんなことを聞く勇気もなく………
「……………わかりました」
「じゃあ、
再来週の日曜日の10時に駅前で」
………計画立ててたんだろうな。
考えてる赤葦くんを想像してると
微笑ましいというか、
「Aさん、覚悟しておいて下さいね」
恐怖というか。
このタイミングで名前呼びは、
赤葦くんの術の一つなんだろうか。
「じゃあ……楽しみにしてます」
私の言葉に
赤葦くんは少し驚いたが、すぐに微笑んだ。
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空野 - 赤葦の大人びた感じと主人公のちょっと抜けた感じがいい味をだしていて面白かったです！頑張ってください！ (2018年3月27日 20時) (
レス) id: bfb4530062 (このIDを非表示/違反報告)
森はる。(プロフ) - (*/▽＼*)ｷｬｰ!! (2017年3月1日 21時) (レス) id: 85d03e2f20 (このIDを非表示/違反報告)
おと〜ふ。 - 森はる。さん» 続編の度にコメントありがとうございます！ 赤葦の秋……… しっくりきすぎて逆に怖いです。 これも、赤葦くんの術かもしれませんよ(笑) (2017年3月1日 19時) (レス) id: bd69b72ddf (このIDを非表示/違反報告)
森はる。(プロフ) - 続編おめでとうございます！小説の影響で私の中で読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、そして赤葦の秋というふうにになってしまいました。どうしましょう（笑） (2017年2月28日 23時) (レス) id: 85d03e2f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おと〜ふ。 | 作成日時：2017年2月28日 17時
