一回戦開始 ページ47
マ『ヘイガイズ！アァユゥレディ⁉
色々やってきましたが‼結局これだぜガチンコ勝負‼
頼れるのは己のみ！
ヒーローでなくともそんな場面ばっかりだ！わかるよな‼
心・技・体に知恵知識‼総動員して駆け上がれ‼』
ついに始まったトーナメント戦。
私はなんだか見ていられなくて、控え室近くの廊下で膝を抱えていた。
爆発したかのような歓声とマイク先生の実況から、きっと今頃あの2人が入場したんだろう。
出久くんとはこっちに引越して初めて出来た友達。
心操くんは最近会ったばかりで、騎馬戦の時にちゃんと話したぐらいの人。
長年の友達と、友達と呼んでいいのか、と言うか嫌われてしまった人。
普通に考えれば、ここはやっぱり出久くんを応援すべきなんだけど…。
どうしてかな。
私は心操くんも応援したい。
2人共応援するなんて、何がしたいのか。
そう言われちゃうかな。
瀬「お！眞塚じゃん。ここに来るの早くね？俺の次の次の次ぐらいだろ？」
「おー、瀬呂くん。そうなんだけどさ、じっと出来なくて。そっか、瀬呂くんは次だもんね。頑張ってね。」
瀬「ありがとなーって、そうじゃなくて！今緑谷が戦ってんだろ？いいのか見なくて？」
「うん…、いや見たいけど見てたくないと言うか…うーん。」
瀬「緑谷と喧嘩でもしたのか？…って、あー。対戦相手の心操って確か騎馬戦で」
「うん。組んでたよ。そこで仲良くなった…つもりだったんだけど。嫌われちゃって、2人共勝ってほしいなんて言っちゃたからさ。」
実は瀬呂くんとこんなに話すの初めてじゃないだろうか。
次、対戦なのに気を使わせちゃいけない。
彼だって一番勝負なんだから。
そこら辺でも歩くかと、私は立ち上がった。
瀬「心操とどれだけ仲良くなったかはわかんねえけどさ、眞塚の気持ち考えればそう言う風になってもしょうがないじゃねえ？」
「あははは！ありがとう瀬呂くん。でもトーナメントなんだし、無理だよ。」
瀬「…なあ眞塚。どっちも勝つのは無理だけど、俺はどっちも応援するのは有りだと思うぜ。」
瀬呂くんは腕を組んで、言葉を選びながら慎重に話してくれた。
瀬「実際にさ、眞塚と芦戸みたいに仲良い奴同士の組みだってあるわけじゃん。その時に他の女子達はどっちか一方に決めて応援はしないと思うぜ？
緑谷だって、相手の心操を応援して怒るような奴じゃないだろ？」
「…胸に響いた。」
瀬「だろー⁉頼りになる男、瀬呂くんだよ！」
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悠吏(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´ω｀*)でも1つ……1回戦開始のマイクのセリフでアカンとこで改行されててちょっとわろたww (2018年11月7日 2時) (
レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん19(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！すごく励みになりました。更新頑張ります！ (2018年8月28日 19時) (レス) id: eb3ba049ce (このIDを非表示/違反報告)
みー - 相澤先生が猫になった夢主を撫でるの和みました …さすがテクニシャンwww！ すごく面白いです。これからも更新頑張ってください！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 163146930c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆなん19 | 作成日時：2018年8月16日 3時
