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つけ爪が鋭利そうだ。
でもこのぐらいの怪我だったら、逆に治癒の練習になって丁度いいかも知れない。
殴られそうになっている数秒、私はそんなことを考えて次にくる衝撃に備えた。
だけど私の背後からにゅっと出てきた腕がそれを阻止する。
？「煩い…ヒステリックなガキだな。」
その声は最近、聞いた事がある。
ぞわりと咄嗟に後ろをふり向こうとしたら、壁があった。
ぶつかった態勢のまま抱き抱えられるように、阻止した腕とは別の腕に抑え込まれた。
？「俺の個性、五指全てで触れると崩れていくんだけどさあ……どうする？」
A「ヒッ‼」
バシッと音が頭上から聞こえ、その後走り去る音が聞こえた。
ちょ、待てよ、私このまま？
抑え込んでいた腕が、体を滑るように上がってきて、手の平が肩に触れる。
？「また再会出来て嬉しいよ。…なあ？眞塚A。」
「死柄木…弔‼」
死「おっと、暴れるなよ。さっき個性の説明したぜ？」
肩に置かれた手が、ゆっくり一本ずつ指を置いていく。
中指を残してゆっくり、ゆっくりと。
つまり暴れたり騒いだりしたら、すぐに肩から崩してやるということか。
死「この前は悪かったな。ぐっちゃぐちゃにしちゃってさ。痛くなかったか？」
「…気絶してたし。」
死「そりゃそうか。なあ、何でやり返さなかった？」
「例えまだ卵でも、雄英ヒーロー科の生徒が暴力沙汰は起こせないよ。」
死「ククク…、大変だよなあ？ヒーローは。理不尽だよなあ？民衆は。」
とても嬉しそうな声色でそう言う死柄木を、不思議に思って顔を上げて見た。
いつもしてる訳ではないのか、顔にあの手が無い。
フードを深く被り、大通りからの僅かな光で顔に影を落とす。
胸に収まってる私は見てしまった。
ゾッとするほどの狂気の笑顔。
人は、こんな表情を浮かべる事が出来るのか。
死「…無個性演じてんのは、何で？」
「………別に、深い意味は無いよ。披露しなかったから、周りが勘違いしただけ。」
死「本当に？」
あの時のように目が三日月を描く。
目でも私に問いかけてくる。
それは本当かと。
やだな。この目は嫌いだ。
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悠吏(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´ω｀*)でも1つ……1回戦開始のマイクのセリフでアカンとこで改行されててちょっとわろたww (2018年11月7日 2時) (
レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん19(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！すごく励みになりました。更新頑張ります！ (2018年8月28日 19時) (レス) id: eb3ba049ce (このIDを非表示/違反報告)
みー - 相澤先生が猫になった夢主を撫でるの和みました …さすがテクニシャンwww！ すごく面白いです。これからも更新頑張ってください！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 163146930c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆなん19 | 作成日時：2018年8月16日 3時
