4 ページ4
凄まじい轟音は、このモニタールームまで届いた。
切島くんやオールマイトが何か言ってるけど、私は余りのことに呆然と見ることしか出来なかった。
ボロボロになった屋内、中は瓦礫や剥き出しの鉄筋、何かの配線がぶら下がっている。
その威力たるや、壁に大きな穴を開けて、当たってたらあんなの即死だ。
オールマイトからさっきの攻撃について注意を受けた勝己くんは、その後も出久くんに向かって攻撃を仕掛ける。
テープを巻けば終わるのに…それをしないのは、出久くんが個性を使ってこないから。
個性を使った全力の出久くんを倒したいから、だからそんなことしてるんでしょ？
モニタールームからも、リンチだヒーローじゃないって言われ放題だけど、戦闘センスについては賞賛されてる。
私も勝己くんはすごい人だとは思ってたけど、まさかここまでとは思ってなかったな。
あまりの猛攻に、出久くんが逃げるように背を向け、そのまま壁際まで距離を置いた。
逃げるならあんなとこじゃなく、身を隠すかもっと距離を置くはず。
なのに何故…出久くんの事だから、何か策があるのかな。
出久くんは体がボロボロになりながらも力強い瞳は変わらず。
対して勝己くんは体は無傷だけど、その瞳には焦りで我を失っている。
何か言い合っている。
悔しいな。
結局2人をそこまで本気に出来るのは、お互いだけ。
女じゃなければ、もっと前から一緒だったら、私も本気で
オールマイトが中止を言った瞬間、出久くんが何か言って、別モニターのお茶子ちゃんが柱にくっついた。
やっぱり何か策があるの？
勝己くんと出久くんの攻撃がぶつかるかと思いきや、出久くんは上に向かって拳を放った。
拳圧で上階を壊したけど、その上にあったのがお茶子ちゃんがくっついていた柱。
上手く残った柱を個性によって軽くし、バットのように振り払って瓦礫を飛ばす。
その瓦礫に意識が移っているうちに、お茶子ちゃん自身が核に向かって飛んで回収。
なんつー、滅茶苦茶な策を。
オ『ヒーローチーム
そのまま倒れた出久くん。
キャパを超えてしまったのか、蹲ってるお茶子ちゃん。
それを心配気に背中をさする飯田くん。
そして、呆然と立つ勝己くん。
耳「…A。」
「…大丈夫だよ。あの2人なら。……大丈夫。」
彼氏候補対決なんて囃し立ててバツが悪いのか、心配気なジロちゃん。
タフネスの塊だもん、大丈夫だよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠吏(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´ω｀*)でも1つ……1回戦開始のマイクのセリフでアカンとこで改行されててちょっとわろたww (2018年11月7日 2時) (
レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん19(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！すごく励みになりました。更新頑張ります！ (2018年8月28日 19時) (レス) id: eb3ba049ce (このIDを非表示/違反報告)
みー - 相澤先生が猫になった夢主を撫でるの和みました …さすがテクニシャンwww！ すごく面白いです。これからも更新頑張ってください！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 163146930c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆなん19 | 作成日時：2018年8月16日 3時
