次の戦い ページ25
耳「A‼!」
「おは…わぁ⁉」
臨時休校明けの今日、右腕は固定されて動かせないが別に問題はない。
あっても文字が書けないぐらいだし、放課後にはリカバリーガールに治して貰えるから大丈夫。
いつも通りの大きい扉を開けると、教室中の視線がこちらを向き、ジロちゃんが私の名を呼びながら抱きついてきた。
耳「A、良かった…。心配してたんだ、すごい怪我だったって聞いたから。」
「この通り、もう大丈夫！ありがとうジロちゃん。」
ジロちゃんが離れると、みんな口々に声をかけてくれた。
席に着こうとした時、勝己くんはこちらを鋭く睨んだと思うとそっぽを向き、出久くんは若干涙目になりながらニッて笑ってくれた。
この2人、対称的だよね。本当に。
今日も今日とて我がクラスの委員長はフルスロットルだ。
朝のHRが円滑に進むようにと、席に着けと号令をかけたけど、立ってるのは号令をかけてる君だけだ。
それを瀬呂くんに指摘され、悔しがっている。
飯田くんは今日も元気だね。
相「お早う。」
『相澤先生復帰早えええ‼‼プロすぎる‼』
全身を包帯でぐるぐる巻きにして、ヨロヨロしながら歩く相澤先生。
お茶子ちゃんの言う通り、無事とは言い難いよね。
相「俺の安否どうでも良い。何よりまだ、戦いは終わってねぇ。」
ざわりとした。
戦いがまだ終わってないってどういうこと？
不安からぎゅっと左手を強く握り締めた。
相「雄英体育祭が迫ってる！」
『クソ学校っぽいの来たあああ‼』
紛らわしい…！
もっと言い方あったでしょうに！
相澤先生はざわざわした教室内の空気を無視し、今年の体育祭について話し出した。
警備の話しや体育祭がどれだけ私たちにチャンスなのか。
この雄英体育祭がかつてのオリンピックに変わるってさ、私としてはやっぱり違和感がすごいわけで。
たかが一高校の体育祭で、全国が熱狂するかなー。
私の両親がヒーローが大好きってわけじゃないから、小さい頃から雄英体育祭って普通に観てた記憶しかない。
まあ、後の出久くんの熱狂っぷりは凄かったけどね。
相「年に一回…、計三回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ！」
全国のプロヒーローに見てもらえる。
それに体育祭ってことは、みんなとガチで競い合えるってことか。
ジッと勝己くんの背中を見つめる。
胸に湧き上がる感情は闘志だろうか。
再度、左手を強く握り締めた。
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悠吏(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´ω｀*)でも1つ……1回戦開始のマイクのセリフでアカンとこで改行されててちょっとわろたww (2018年11月7日 2時) (
レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん19(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！すごく励みになりました。更新頑張ります！ (2018年8月28日 19時) (レス) id: eb3ba049ce (このIDを非表示/違反報告)
みー - 相澤先生が猫になった夢主を撫でるの和みました …さすがテクニシャンwww！ すごく面白いです。これからも更新頑張ってください！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 163146930c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆなん19 | 作成日時：2018年8月16日 3時
