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相「何に謝ってんだ。」
パチリと目を開けた先生は、包帯の隙間から見るからなのか目つきが鋭い。
寝ぼけた感じじゃないことから、きっと最初から起きてたに違いない。
「…ごめんなさい。」
相「……、眞塚、怪我はどうだ？」
「…私はこの右腕だけです。幸いあともう一回リカバリーしてもらえれば大丈夫みたいで。
…その、相澤先生は？」
相「両腕粉砕骨折、顔面骨折…あと眼窩底骨が粉々だったらしくてな。目に後遺症が残るかも知れないと言われたな。」
「そ、んな…」
イレイザーヘッドの個性は抹消。
それは相手を見て発動するものであって、目に何かあったらヒーロー生命に直結することなんじゃないか。
もし、もし…見えなくなってたりでもしたら…
ヒーロー生命どころか、普段の生活にだって支障をきたすのに。
相「個性は使ってないんでわからんが、今のところ特に変わったことは無いな。」
「………私が、先生の邪魔をしなければ。」
罪悪感から相澤先生を見ていられず、私は俯いた。
どうして広場に落ちたんだろ。
いや、ワープされなかったら良かったのに。
そうすれば…。
いやでもやっぱり、知ってさえいればもっと対応出来たのに。
たらればが尽きない。
今さら言ったところで過去に戻れる訳でもないし、今の現状が良くなる訳でもない。
こういう非日常は突然やってくるんだって、私は身を以て知っていたはずなのに。
それなのに準備を怠った、私が悪い。
「ごめ『ありがとな。』…え。」
私の言葉に被せて、相澤先生はお礼を言ってきた。
その言葉に思わず顔を上げると、先生はゆっくりと起き上がった。
「ちょ、先生ダメですよ！大怪我なんだから動いたら…」
相「お前は知らないだろうけどな、USJでの襲撃は昨日のことだ。1日経てばある程度回復するんだよ。」
とは言っても、起き上がるのが大変そうだったので、手を貸した。
そんな感じでは回復したようには見えない。
それともこれよりもっと酷かったのかな…
相「お前があの脳無から俺を守ってくれたお陰で、これくらいの怪我で済んだ。改めて、礼を言わせてくれ。眞塚、ありがとな。」
包帯のせいで、今相澤先生がどんな表情をしているのかわからない。
だけどあの時のように、優しげに笑んでくれているような気がした。
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悠吏(プロフ) - めっちゃ面白いです(*´ω｀*)でも1つ……1回戦開始のマイクのセリフでアカンとこで改行されててちょっとわろたww (2018年11月7日 2時) (
レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん19(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！すごく励みになりました。更新頑張ります！ (2018年8月28日 19時) (レス) id: eb3ba049ce (このIDを非表示/違反報告)
みー - 相澤先生が猫になった夢主を撫でるの和みました …さすがテクニシャンwww！ すごく面白いです。これからも更新頑張ってください！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 163146930c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆなん19 | 作成日時：2018年8月16日 3時
