四半純血のプリンス (ページ6)

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「君はずいぶんスネイプに反抗的なんだね、やっぱりAも彼のことは嫌い？」

変身学の教室へ向かう途中、ハリーが声をかけてきた
居残りはなんとか免れたから良かったものの、この質問にどう答えていいか分からない

「……嫌いじゃないわ。でも、ハリーのことを叱ったからちょっと嫌いになったかも」

「実は入学式の時からスネイプから睨まれている気がするんだ…僕のことが嫌いなら直接言えばいいのに」

言えないよ、言える訳ない。
あなたのその翡翠のような澄んだ瞳を前にしたら彼は何も言えないの…

「入学式で思い出したけど、ダンブルドアが禁じられた森と3階の廊下には行くなって言ってたよね？禁じられた森は分かるけど、廊下はどうしてだろう？」

「ダンブルドアが禁止したから理由があるんでしょ。ロン、まさか行こうだなんて言わないわよね？」

「まさか！気になるけど怖いから行かないよ！」

3階の廊下…
ダンブルドアが警戒するよう話していた
そしてあの人も。
『クィレルと3階の廊下にポッターを近付けるな』
この言葉から考えると、脅威になる何かがあるのは間違いない
なぜクィレル先生が警戒されるのかは分からないけど、不本意だが彼の言葉には従った方が賢明だ
…私の目的の為にも。