四半純血のプリンス (ページ31)

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「…しばらく我輩の部屋には来るな」

姿現しで校門へ到着すると、父はさっさと行ってしまった
ため息をついて羽を生やしたイノシシを見つめる
何も変わらないそれにまたため息をついて、城を目指してあるき始めた

そろそろ夕食の時間だろう。
人の少ない食堂で教員たちと同じテーブルを囲むのを想像して、足取りが重くなる
思えば今日は、朝食とチョコレートしか食べていない。

城の灯りが見えてくると同時に、ハグリッドの小屋が見えて、自然と足がそちらに向いた

「お？Aじゃねぇか！」

「…ハグリッド」

暴れ柳の近くで、巨体を揺すって歩く彼に遭遇した

「こんな時間にどうした？もう夕食の時間だろ？クリスマスのご馳走無くなっちまうぞ！一緒に行くか？」

「ううん。あんまり食欲無いの」

「なら、ダンブルドアとスネイプ先生には伝えておくから部屋に帰んな。きっと屋敷しもべ妖精がパンでも持ってきてくれるぞ」

少しの沈黙の後、ハグリッドは今日が何の日だか思い出したようだった

「あー…ファング！ファングがクリスマスの夜に一人ぼっちになっちまうな…一緒にいてやってくれねぇか？」

「…ありがとうハグリッド」