Necessity ページ9
僕は何も出来ない 単なる出来損ないさ
何時も貴方が言ってた言葉
今思えばその通りだな
だから だから………
「僕なんてイラナイんだ」
貴方が言う 「最低だ」 僕はその度心傷付けた
伝える度忘れてく そんな沢山覚えられないよ
押し付けられた約束も 今になっちゃ知らなくて
「覚えてないものは約束じゃない」
ねぇこれ貴方が言ったセリフでしょ？
忘れていく 薄れた過去も
意味が解らなくて 喉を締め付ける
苦しくても 泣きたくても
貴方はそれを望んでないから
もう この世界から消え去れば良いじゃん………
カッターナイフを手に取って 肌に少し滑らせてみる
あんまり痛みは感じなくて その後に自己嫌悪に走る
押し付けられた未来だって 今になればどうでも良くて
「協力する 君は君らしくあればいいの」
ねぇこれ貴方が言ったセリフでしょ？
穢されてく 歪んだ心も
最終的には真っ黒で 汚く染まる
目が死んでる 怖いくらいに
そんなの解ってるけど
もうどうでもいいや……
私の知らない貴方がいる
貴方は笑っていた
「私なんかがいなくても大丈夫だよね？」
僕はそう言って
飛び降りた
命の灯火が 消え去ってくのを感じて
やっとやっと 解放されたんだ……
苦しくても 泣けなくても
心の何処かにまだ 感情は残っていたんだ
あぁ もう 限界だったんだ
ずっとずっと この時を待っていた………
血だらけのままで 心が傷付いたまんまで………
命が消える その寸前に
雨が一粒 降ってきた気がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なこりん(NANA) | 作者ホームページ：
作成日時：2019年4月3日 14時
