Travel.56 ページ17
luz「君の存在意義は誰かに身を委ね、誰かの為に能力を使う事」
志麻「おまっ……！違う！」
luzは、笑っていた。一言で言うなら、余裕綽々だった。
『結局は、そうなんだね』
志麻「………！」
『私は、そんな生き物なんだ』
違う、違う……！君の存在意義はそんなんじゃない…！
luz「おいで、ミカエル」
彼女を、こいつになんか渡したくない……！彼女を掴む腕の力が強くなって、意思を伝えたけど振り払われてしまった。
『………』
彼女の右目は濁っている……だけど左目はきっと、
志麻「左目は澄んでる綺麗な色……！」
『ッ』
志麻「君があの時見せてくれたのは、俺を受け入れてくれたからちゃうん?!君に名前を付けた時、嬉しそうに笑ってくれたんは何で?!」
『………』
志麻「君の存在意義は＿＿＿」
きっと、
志麻「"誰かを愛する事”………！」
『……ッ！』
志麻「A」
もう少し、あともう少し……！
志麻「君の願いは自由になりたい、そうやな？」
『…』
志麻「俺らはそれを叶える代わりに君をここに置く、一緒にいて守ると対価を払った」
なぁ、A
志麻「Aが本当にやりたい事は何……？」
luz「やりたい事なんてすぐ砕けて終わり」
こいつ、まだ……！
志麻「誰かの意思やない、君の意思を聞いとるんや」
luz「そんなモノ、君には必要だと思う？」
志麻「………なぁ、A」
もう一回聞かせて。
志麻「俺はAを愛してる」
luz「ッ?!」
志麻「Aは…？」
届け。
『私は…………』
彼女が立ち止まり、振り返ってこう言った。
『私のやりたい事は、今こうしてここにいる５人と笑い合う事！私は……』
志麻「想いは口にしないと伝わらんよ？」
『…………私も、志麻が大好き』
luz「………へぇ…」
luzはニヤけた。
luz「彼女を俺のモノに出来たら俺の勝ちやね」
志麻「渡さんからな」
luz「その自信は一体何処から出てくるんだか…」
呆れた様にluzは言うとAに近付いた。
それに危険を感じ取った俺は、Aの腕を引いて抱き締めた。…絶対に渡さない、そういう意味を含めて。
luz「…まぁ今回は引くよ。前回みたいに爆弾設置されたら嫌だしね」
志麻「二度と来んな、ばーかっ」
そう吐き捨てると、luzは去っていった。
『……志麻』
志麻「ん？」
『ありがとう』
志麻「いえいえ」
この笑顔が好きだ。改めてそう実感した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つぎつぐ(プロフ) - NANAさん» よくわけわかんなくなってバカみたいな顔して硬直してます…← (2018年8月20日 20時) (
レス) id: 20b40add25 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - つぎつぐさん» ただあれ間奏の時にリズムとテンポがズレやすいですよね……(苦笑)(頑張って親友に仕掛けますwww) (2018年8月13日 20時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
つぎつぐ(プロフ) - NANAさん» 猫ふんじゃったは独学で気合で覚えました！！w（頑張ってください！！←） (2018年8月13日 13時) (レス) id: 20b40add25 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 緒音*おのんさん» 猫ふんじゃった弾けるだけ凄いです。最初弾けなかったので……(確かに！よっしゃやったろっ←) (2018年8月12日 12時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
緒音*おのん(プロフ) - NANAさん» サックスもですか！楽器ができるのってものすごくうらやましいです...！わたしなんかピアノで猫ふんじゃったが弾けるくらいですよww（コーラっぽくしたらできそうですね！！←） (2018年8月12日 11時) (レス) id: 1a98ce6b98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NANA | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月5日 9時
