幽霊船で迷子になりました【浦島坂田船】

独占欲：２９話 ページ34

志麻「え、じゃあ何？うらたんは真奈ちゃんと付き合ってんの？」


うら「だからそうだって。６回も言わせるな」←


A「私はお似合いだと思うよ？お互い仲良いコンビだと思うし」


『「…………え？A／先輩今なんて？」』


A「や……やっぱ何でもない」


坂田「まぁいいんじゃない？センラとAも付き合ってるし、別に俺らにこれといったデメリットはないし」


坂田がケラケラ笑いながら言って、私達２人は顔を合わせた。


うら「(坂田あいつ何か変じゃね？)」ｺｿｺｿ


『(思った)』ｺｿｺｿ


坂田「ちょ、聞こえとるからね?!」


『「いやでもホントの事だし」』


坂田「どんだけ俺の事信用しておらんの……」


ガクっと項垂れる坂田に、志麻がポンっと坂田の肩を叩いた。


うら「………まぁ、真奈は帰るかは未定だから決まったら俺がどうにかするわ」


A「解った〜」


セン「まぁうらたんなら大丈夫やね」


うら「そんじゃ真奈、戻るぞ」


『はーいっ』


うらたが立ち上がったから、私も立ち上がって２人で部屋を出てうらたの部屋に戻った。


うら「んー……眠っ」


『それは私も』


うら「お前の住んでる街ではどんな感じ？」


『んー……そんな人が多いって訳じゃないけど、今日みたいなハロウィンは街が明るいかなぁ』


うら「へ〜……」


『あとは、私の通ってる高校だと女子は真面目な子多いけど男子はバカ』


うら「……」


『バイトでは……普通に接客かなぁ』


うら「そっか」


うらたはそういうと、急に顔を近付けてきた。


『?!』


キスされるのかと思ったが、その寸前で止まった。


うら「俺、言ったよね。……他の女は興味無いって。あと……他の男の話はしないで」


『うらた、それって』


うら「うるさい、黙れ」


『…っ』


命令され、私は黙るとうらたは頭を撫でてきた。


うら「お前は俺だけ想ってればいいの」


『………うん』


うら「学校だとそれしか考えてない？」


『……違う、考えてるのはその日の予定と勉強……あと……』


続きは、言いたくない。


うら「あれ、顔真っ赤。………ほら、言いなよ」


『…………っ』


うら「言え」


『あとは…うらたの、事』


そう私が言い俯くと、寸前だった唇が触れ合った。


『……ん、ふっ……あっ……んんっ……』


うら「………よく出来ました」


ご褒美、な？と言って優しく笑ったうらたの胸に顔を埋めて、


『バカ………』


なんて言った。

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