「好き」のすれ違い:27話 ページ32
うら「ごめん、やり過ぎた。歩ける?」
その後、服を着てベッドに座りながら2人で話した。
『うらた優しかったからそんなにキツくはないかな』
うら「そっか。疲れてるのにごめんな」
『気にしないで、大丈夫だよ』
うら「うん……あと、1つ聞いていい?」
『?』
うら「今年も帰るの?」
唐突な質問に吃驚したけど、質問返しで私は答えた。
『………うらたは、どうして欲しい?』
うら「………お前が望んでないかもしれないけど、自分の欲が出る…かな」
『………そっか』
………もし帰ったら、1年待たなくちゃいけない。
『……正直に言うと…帰りたくない、かな』
うら「!」
『だけど、久音お婆ちゃんが不安』
うら「………久音か」
『うん』
うら「……あのさ」
『?』
うら「俺がここを出るって言ったら……真奈は反対?」
『そりゃ反対だよ。うらたは4人に頼られてるし……リーダーだと思うから』
うら「そっか……」
『まぁそこまでするんだったら私はここに残るよ』
うら「俺は一緒にいたい」
『……いやまぁそれは私もだけど……』
うら「………ここに、残るの?」
『……今はまだ、決められない。……少し時間くれる?』
うら「解った」
『…ありがとう』
そっとうらたの肩に自分の頭を乗っけると、うらたは私の頭を撫でてくれた。
うら「んじゃ、もうそろそろ行く?」
『うん』
うら「りょ。………今度は坂田から守ってやるよ」
『………うん』
うらたはそう言って、私の手を掴み下の階へ一緒に向かった。
うら「坂田ー、入るぞー」
うらたがドアをノックしながら言って、そっと開けた。
うら「真奈はここで待ってて」
『あ、うん』
うらたが部屋に入って数十秒すると、部屋の中からバタバタと音が聞こえ、ドアがバンっ!と急に開いた。
『わぁっ……?!』
坂田「真奈っ!」
うら「真奈避けろ!」
急に飛びついてきた坂田の後ろにうらたが焦った顔をして言ったのを聞いて、私は右に避けた。
坂田「ぶひょっ?!」ゴンッ
坂田は勿論、壁に頭をぶつけた。
うら「ナイス」
ため息をついて私の所に来たうらた。何がなんだかよく解らない私にうらたは呆れたような顔をする。
うら「……真奈は俺のっつったろ?手出すんじゃねぇよ」
坂田「うぅ……痛い……」
『だ、大丈夫……?』
うら「ほっとけ真奈、近付いたら抱き着かれるぞ」
『え』
坂田「後ずさんなくてもよくない?!」
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NANA(プロフ) - 千坂@センラーさん» 神様ではないですがありがとうございます! (2018年8月11日 15時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
千坂@センラー(プロフ) - とっても面白かったです!NANAさんはやっぱり神様なのか!?これからも頑張ってください!! (2018年8月11日 13時) (レス) id: e4c0b2a914 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ぴぁさん» ?!??!コメントありがとうございます!見てくれたんですね……!Twitterやってます!@nakorin_rmpmです!これからも頑張ります!お互い頑張りましょう! (2018年8月10日 14時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - 今更ですがこの作品も全部見ました!やっぱりNANAさんの作るお話凄く好きです…Twitterとかやってますか?やってましたらフォローしたいです!これからも頑張ってください(´ω`) (2018年8月10日 13時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 光希さん» コメントありがとうございます!今は志麻さんオチの小説書いております!頑張ります!ありがとうございます! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 7591bab34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月24日 9時