逆襲:11話 ページ15
『…………まさか』
坂田「やっと解ったんだ」
今、身動きがとれない。そして、これ以上逆らうとなると、坂田はきっと、
『…最終的には、私を殺すか契約するか』
坂田「当たり!」
そう言って無邪気に笑う坂田に、私はゾッとした。
『…………っ』
きっと契約したら、私はこいつに全部を管理される。つまり、どちらにせよ私は、
『………契約しても結果的には生き殺しで飽きたら完全に殺すんでしょ』
坂田「当たり前でしょ。これが人間に対する俺の扱いなんだから」
『今までのは全部演技って事ね………』
坂田「で、結局どうするの?」
『……………』
チラリと後ろを見る。後ろには、大量の本。前には、封じられたドア。
『そんなの、』
答えは決まってる。
『どっちも嫌に決まってる!』
そう叫ぶと、坂田のお腹を思い切り蹴飛ばして腕から抜け出す。痛みに蹲る坂田を踏み台にして魔法陣から抜け出すと、坂田ははっ、と笑った。
坂田「まさか暴力的に俺に逆らうとはね……」
『こう見えても運動神経抜群なので』
そう言うと、本に駆け寄り適当にパラパラとめくる。
『言ったよね、ここの本は好きに見ていいって』
そして、私はニヤリとすると、"何となく”見つけて"何となく”選んだ本を、"何となく”ページを開くと、私はその本を読み上げた。
『【キャリアット】』
坂田「なっ?!」
『…………あ、勿論今のは偶然だからね』
ていうか何の本かも解ってなかったし。
そう付け足すと、坂田へ手を向けると、良くわからなくて目に見えない"何か”が坂田に命中した。
坂田「っ?!」
その隙に、私は部屋の鍵を開けて脱出し急いで先輩のいた部屋に戻る。
『先輩!』
A「………あれ、どうしたの?」
『…………坂田が……』
そう言うまでにもかからず、爆風で吹っ飛びそうになった私を先輩は魔法で守ってくれた。
セン「成程ね、大体解った」
センラさんは察したっぽく、こっち来て、と手招きをする。私はセンラさんの近くに駆け寄ると、後ろから坂田が姿を現した。
A「坂田」
坂田「ヒッ?!」
冷たく先輩が言うと、あからさまに怒っていた。
セン「………」
飽きれたようにセンラさんはため息をついた。
…………まぁ、勿論そのあとは先輩によってこてんぱんにされた坂田が倒れてました。
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NANA(プロフ) - 千坂@センラーさん» 神様ではないですがありがとうございます! (2018年8月11日 15時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
千坂@センラー(プロフ) - とっても面白かったです!NANAさんはやっぱり神様なのか!?これからも頑張ってください!! (2018年8月11日 13時) (レス) id: e4c0b2a914 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ぴぁさん» ?!??!コメントありがとうございます!見てくれたんですね……!Twitterやってます!@nakorin_rmpmです!これからも頑張ります!お互い頑張りましょう! (2018年8月10日 14時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - 今更ですがこの作品も全部見ました!やっぱりNANAさんの作るお話凄く好きです…Twitterとかやってますか?やってましたらフォローしたいです!これからも頑張ってください(´ω`) (2018年8月10日 13時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 光希さん» コメントありがとうございます!今は志麻さんオチの小説書いております!頑張ります!ありがとうございます! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 7591bab34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月24日 9時