どっちの俺 ページ28
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涼太くんが表紙の雑誌を買って帰ってきた。読むのをずっと楽しみにしてて、ルンルン気分で仕事を終えることが出来た。本人が目の前にいるとちょっと緊張するから、お風呂に入ってる間に読もうと思って今がその時。
「わぁ……かっこいい……好き」
表紙のビジュが良過ぎてたまらない。何をどうしたらこんなにかっこよくなるんだろう?こんなにかっこいい人がAの彼氏だなんて幸せ過ぎる。Aには勿体ないかも、なんて思った。
インタビューには私生活で大切にしてる事が書かれていた。
"家に帰るとまずは彼女が帰ってきてるかどうかを確認します。先に帰ってくれてると必ず玄関まで「おかえり」を言いに来てくれるんですよね。同棲を始める前は飼ってるインコに話しかけたりしてたんですが、今では話し相手が増えて幸せです。大切な彼女なのでお互いが楽しく過ごせるように思いやりが大事だなと思います"
Aの話してくれてる!嬉しすぎる!しかも大切な彼女って……
「えへへ……嬉しいな……」
「何が嬉しいの?」
「わ!わっ、えっと……これ読んでました」
「買ってくれたの?」
「もちろん!」
今雑誌で見てた人が目の前にいる。いや、そりゃいるんだけど。この涼太くんとは違って今はお風呂上がりだから、ちょっと顔が赤くて髪も濡れてる。色気たっぷりの涼太くんだ。
「あ、あの、めちゃくちゃかっこよかった」
「ほんと?ありがとう」
「あとAの話もしてくれてた」
「そこまで読んでくれたんだ」
「うん……」
思わずドギマギしちゃって、なんだかよく分からないことになってる。照れすぎでしょ。
「そこに載ってる俺と今の俺とどっちがかっこいい?」
「え!そんなのどっちもに決まってるよ!選べない!」
「ふふ、選べないんだ」
「うん。だってどっちの涼太くんも素敵なんだもん」
「抱き着きたいくらい?」
「うん!なんで抱き着きたいって分かるの?」
「腕がその構えになってるもん」
ハッと自分の腕を見たら確かに抱き着く前の体勢になっていた。欲が出過ぎじゃん……
「おいで、」
「っ、うん!涼太くんっ!好き!かっこいい!大好き!ずっと一緒にいたい!」
「俺もだよ。ずっと一緒にいよう」
「うん!絶対だよ?」
「絶対ね、約束」
指切りの代わりにキスをして涼太くんの濡れた髪に指を通した。髪を乾かす暇も与えたくないくらい、今すぐにでも触れ合いたくてソファーに押し倒したら「ドライヤーが先」と冷静に言われてしまった。
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p@n@(プロフ) - 美香さん» コメントありがとうございます(^-^)!書き溜めて放出出来るように頑張ります!!お待ち頂けたら嬉しいです〜! (6月4日 22時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
美香(プロフ) - このお話面白かったです!もし時間などありましたら、番外編などで良いので子供が大きくなっての話やメンバーの様子など見てみたいです (6月4日 22時) (レス) @page50 id: 3caaff748d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:p@n@ | 作成日時:2023年5月18日 23時