出会い ページ10
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事務所に入所して、唯一残った同期がAだった。異例の女子加入はJr.内でかなり話題になっていた。いい意味でも悪い意味でも。
｢新しく入ってきたAって子、めちゃくちゃダンス上手いんだって。歌も上手いらしいよ｣
｢へぇ〜。なんかまだ小学生だけどスタイルも良いらしい。着替え一緒になった子が見たんだって｣
｢え！男子と一緒に着替えてんの？俺も見れるかな〜｣
年頃の男子がしそうな会話を小耳に挟みながらレッスンの準備をした。しばらくしてAが入ってきた。誰とも喋らず、ただ無言で、でも笑顔で踊ってるのを見て素敵だなと思ったし誰よりも楽しそうだった。
レッスンが終わって着替えようとした時にさっきの会話を思い出した。言ってた子達の方を見るとAをガン見してたことに気付いた。
Aはそれに気付いてない。大きめのTシャツを脱ごうとしてたのを慌てて止めに行った。
｢ちょっと待って｣
｢ひゃっ、びっくりした……なんですか……？｣
｢ここで着替えるの？｣
｢はい……｣
｢ダメだよ。待ってて｣
そういえば今日、大きめのタオル持ってきてたっけ。自分がいた所に取りに戻って、Aを部屋の隅の方に連れて行った。タオルで隠れるように広げてあげて、ちょっとしたカーテンを作ってそこで着替えてもらった。
｢終わった？｣
｢はい……あの、ありがとう｣
｢どういたしまして。いくら男の子と一緒にレッスンしてても女の子なんだから気を付けて｣
ちょっとぶっきらぼうな言い方をしてしまったけど、気を悪くしなかっただろうか。同期とは言え歳下の子にはちょっと厳しかったかもしれない。
｢王子様…？｣
｢え？｣
｢かっこいい！｣
｢え？｣
目をキラキラさせて言う姿はまるで夢見る少女。この日からAは俺の後をちょこちょこついてくる子になった。
｢涼太くん！ここのフリ教えてください！｣
｢はいはい。A、同期なんだから敬語じゃなくていいよ。学校の友達と同じように話して？｣
｢いいんですか？｣
｢うん、もちろん｣
｢えへへ、ありがとう！｣
それからAの兄である阿部とも交流が増えて、ユニットを組んで、それがSnow Manになって、それと共にAも成長してきた。可愛いだけの女の子だったのが、まだ学生にして大人の女性になった。ソロで雑誌に載ることも増えた。そんな中でも｢涼太くん｣とキラキラの笑顔で呼んでくれて、あぁ…好きだなと思った。
そんな俺の気持ちにいち早く気付いたのは阿部だった。
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p@n@(プロフ) - 美香さん» コメントありがとうございます(^-^)！書き溜めて放出出来るように頑張ります！！お待ち頂けたら嬉しいです〜！ (6月4日 22時) (
レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
美香(プロフ) - このお話面白かったです！もし時間などありましたら、番外編などで良いので子供が大きくなっての話やメンバーの様子など見てみたいです (6月4日 22時) (レス) @page50 id: 3caaff748d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2023年5月18日 23時
