兄の想い ページ35
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｢にぃに！お待たせ！｣
｢お疲れ様、俺も今来たとこだよ｣
今日は久々にAとご飯。ほぼ毎日会ってるけど、二人で話す時間って多くはないから、こういうのが癒しだったりする。
｢舘さんとはどう？仲良くしてる？｣
｢うん！もちろん仲良しだよ。今日も行ってきますのチューしたよ｣
｢あはは……そうなんだ｣
Aはたまに｢よくそれ兄の前で言えるな……｣と思うようなことを言う。包み隠さない性格のAの良さでもあるんだけど、たまにびっくりする。
｢Aもさ、大きくなったよね｣
｢そうかな？たしかに最近……｣
｢や、そっちじゃなくて人として成長したねってこと！｣
｢あぁ、そっちね！Aはまだまだ子どもだよ｣
天然だから大きくなったよねって話をしたら胸元を凝視していた。兄がそこを指摘するわけない。
Aは精神的にもちゃんと大人になってきた。確かにまだ甘えん坊なところはあるけど、一人暮らしを経て、大切な人と一緒に過ごすようになって、誰かの為に何かをするってことをちゃんと学んでると思う。だから視野も広くなってて、そういう所気付くんだってことが多くなった。
｢嬉しいよ、お兄ちゃんは｣
｢え〜どうしたの急に。あれでしょ、Aと久しぶりにご飯だからちょっとセンチメンタルな気分になっちゃったんでしょ｣
｢まぁね。なんて言うか、Aはずっと子どものままなんだろうなって思ってたからさ。ラウールと一緒に走り回ってたのが懐かしいよ｣
｢走り回ってたときあったね。そしたらさっくんも参戦してきたような｣
｢そうそう。で、照に怒られるっていう｣
怒られたAをラウールが抱きかかえて逃げてたっけ。それをいつも後ろで温かく見守ってたのが舘さんだったな。
｢もう、早く舘さんと結婚したらいいのに｣
｢けっ、結婚！？｣
｢うん。いや、まだ早いか｣
｢そうだね……うん……Aは今すぐにでもしたい！って思うけど、まだ阿部でいたい気持ちもあるかな｣
｢そっかぁ｣
｢でも、涼太くんと同じ名字っていうのも嬉しいし……ちょっとまだ分かんないかも｣
その辺のことはまだ幼いままでいてくれて良かった。お互い良いタイミングで結婚出来たらいいよね。誰も反対する人いないんだし。
｢にぃに置いて結婚出来ないかも｣
｢俺もA置いて結婚出来ないよ｣
｢ふふ、本当A達って仲良しだね｣
｢そうだね｣
そう言って笑うAはまだ小さい時のままだった。ずっとそのままだったらいいのにな。
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p@n@(プロフ) - 美香さん» コメントありがとうございます(^-^)！書き溜めて放出出来るように頑張ります！！お待ち頂けたら嬉しいです〜！ (6月4日 22時) (
レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
美香(プロフ) - このお話面白かったです！もし時間などありましたら、番外編などで良いので子供が大きくなっての話やメンバーの様子など見てみたいです (6月4日 22時) (レス) @page50 id: 3caaff748d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2023年5月18日 23時
