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深く頭を下げるナミに無花果は困惑する。そして、乙銃女は何かを考えたのち、「顔をあげなさい」と強い口調で言い放った
乙銃女「元はといえば、私たちがナミに強く当たりすぎていたのが悪かったのです。…貴女の才能をどうしても引き伸ばしたくて…無理をさせてしまいましたね」
『いいえ、乙銃女様は言の葉党を守るために当然のことをしたまでです』
乙銃女「っ…本当に貴女という人は…」
自分のせいにしようとしないナミに彼女は胸を打たれた。また、自分ばかりを責めるナミに、泣きそうになっていた
乙銃女はすぐ隣にいるナミを力強く抱き締めた
乙銃女「ずっと苦しんでいるナミに、っ…気づかなくて…っ、私は…育ての親、失格ですね…っ」
『乙銃女様！やめてください…！貴女は捨てられていた私を拾い、一生懸命育ててくれました！だからこそ、たくさんの成果を出すことができた…！』
『悪いのは私なんです…！』
乙銃女「ナミ、自分を責めるのはもうやめてください…！」
『す、すみませ…』
乙銃女「謝まるのもなしです！」
『しゃい…』
頭を下げようとするナミに乙銃女は渾身の一撃をついた
しゅん、とナミは萎縮してしまう。まるで母親と、母親に怒られてしゅんとする子どものようだった
乙銃女「もう、何もありませんか…？悲しいことがあるなら全部、話してください」
『いいえ、もう何もありません！私、今、とっても幸せです！』
乙銃女「ナミ…」
無花果「もうお前を傷つけやしない。約束だ」
ナミはようやく話せてよかったと安心していた。そして、小さい頃に約束していた言の葉党への【忠誠心】を実らせた
これは固い絆となり、ナミが党員として活動する目的を作ることだろう
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作者名：真灯
| 作成日時：2021年5月30日 20時
