イヤっ!!! ページ9
、
ノイズのようにキーンとくるウルサイ声に驚いて、
つい
四十物さんの腕を振り払ってしまった。
『あっ・・・・・
(しまった!)』
それに傷ついた彼は
十四「なんで・・・・?なんで振りほどくんすか・・・・?」
目のうちにドロドロした涙を溜めた
十四「ナミちゃんに振りほどかれた・・・ナミちゃんに振りほどかれた・・・
ナミちゃんに・・・
"嫌われた"
・・・ナミちゃんに嫌われた・・・・嫌われた!嫌われたッ!!
ヤダヤダヤダヤヤダヤダヤダヤダダ!!」
ボタボタっと底無し沼に落ちるドロのように涙が溢れていく
私は宥めるように彼を抱き寄せた────
『ち、違うわ!急に好きって言われたから驚いただけで・・・・』
(お願い落ち着いて!)
しかし、彼は抱き締め返さない。
十四「驚いた?なんで?好きっていつも言ってるよね?」
涙がピタリと止まった。
私は驚いて首にまで回していた腕を遠ざけた。
十四「好きだよ。ずっと一緒にいようよって・・・いっつも」
泣きながらこっちに近づいてくる彼が恐ろしくなった。
私は一歩一歩後ろに下がっていく。
すると彼も一歩ずつ近寄ってきて
十四「やだ。行かないで・・・
置いてかないで!
ナミちゃんなしで一人になるのはやだっ!」
まるでシンバルがリズムをとって鳴るような音だった。
彼の泣き声に驚いて、ここが駅のホームだということを忘れていた。
後ろに下がったことにより、ズルッと線路へ落ちそうになる。
しかし、ホームから落ちる手前で抱き寄せられ、落ちることはなかった。
背中に回った指は固く結ばれて、まるで、"逃げないように"ホールドされたようだった。
十四「捕まえた。ずっとずっと側にいて・・・・」
『っ・・・・』
、
どうするのが最善?
どうすれば、彼に病まれずにすむの?
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海凛(プロフ) - ヤンデレ最高ですっ!!!更新、気長に待ってますね!頑張って下さい! (2021年11月5日 0時) (レス) @page44 id: 486e41b9fc (このIDを非表示/違反報告)
ジャムったチャカ - ヤンデレ最高っス、これからも応援します!! (2021年8月22日 5時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
リムタ - コメ失礼します!ヤンデレ良いですよね…。頑張ってくださいね! (2021年8月21日 13時) (レス) id: a77b426d03 (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - ななさん» きゃっ、初コメだ!ありがとうございます!亀更新ですが、がんばります! (2021年8月19日 15時) (レス) id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 更新ありがとうございます!いつも楽しく拝見させてもらっています。これからも頑張ってください! (2021年8月15日 18時) (レス) id: 13fb35f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 | 作成日時:2021年7月24日 20時