自由になったのか？？？ ページ39
夢主side
私は逃げるようにシブヤから遠ざかった。
あの時、ペットボトルに入ったお茶の温度を極限まで自分の体温と同じ温度にしたことは正解だったと思った。
けれどまだ先は長い。
急いで中王区に向かわないと。
しかし、神様はそう私にお恵みをくれない。──そりゃあ、何人もの人を犠牲にした私にお恵み、なんてくれるはずないか。
？「ナミ･･･さん････？」
私を呼ぶ声が聞こえてその場で止まった。
しかも名前をさん付けで。そんな風に敬ってくれる人は私が知っている人のなかで一人しかいない。
彼の職が営業マンだということもあり
慣れで私に敬語を使ってしまうのではと思っていたが、
そういうわけではなかった。
『観音坂さん････』
独歩「ナミさん！ああ、やっぱりナミさんだ！！！」
彼は私だと分かるとこちらへ駆け寄ってきた。
彼がこちらに歩み寄っても別に怖さは感じなかった。彼も私に気を配ってか怖がらせないようにそっと近づいてきては愛想のいい笑顔を作っている。
考えてほしい。子犬のようにキュルンとした瞳で上目遣いしてくる後輩を想像すれば、誰だって彼を助けたい、守りたい、そう思うだろう。すると、恐ろしいことに危機感というものはなくなる。
他の連中がああで、彼が普通の人間+優しさで構成されていれば、違う愛着がわくものだろう。
彼は他の人とは違う感じ方(ここでは頭の良さとでもいうのか)そういうのがあった。それを上手いこと使った彼はまんまと私という名の魚を釣り上げたのだ。
───「伊達で営業マンなんてやってる訳じゃないんですよ？」
騙されたと思ってももう遅い。彼は私を性 的 奴 隷として扱っていた(もちろんそれは一時期で、そこに愛なんていうものはない)
あの時のベッドの感触と彼の意地悪な顔は絶対忘れない。
よく逃げられたな私……とよくない思い出に浸っていると「ご無事でしたか？」と手を握られた。
これがまた優しい握り方で、あの連中と違うことを思いはせられる。
『ええ……』
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 327人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海凛(プロフ) - ヤンデレ最高ですっ！！！更新、気長に待ってますね！頑張って下さい！ (2021年11月5日 0時) (
レス) @page44 id: 486e41b9fc (このIDを非表示/違反報告)
ジャムったチャカ - ヤンデレ最高っス、これからも応援します！！ (2021年8月22日 5時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
リムタ - コメ失礼します！ヤンデレ良いですよね…。頑張ってくださいね！ (2021年8月21日 13時) (レス) id: a77b426d03 (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - ななさん» きゃっ、初コメだ！ありがとうございます！亀更新ですが、がんばります！ (2021年8月19日 15時) (レス) id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 更新ありがとうございます！いつも楽しく拝見させてもらっています。これからも頑張ってください！ (2021年8月15日 18時) (レス) id: 13fb35f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真灯
| 作成日時：2021年7月24日 20時
