【ヒプマイ】1週間後にもう一回死ぬっぽい

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今が何時間か正確な時間はわからない





しかし、鉄格子から見える月が夜空の頂上を目指していることから、深夜ぐらいにはなったのかなと思った。





鉄格子に背中をつけて、綺麗だと思う景色だけを視界にいれていた。







─────自分が狭い檻の中にいると思いたくなくて。








"閉じ込められるのは嫌だ"






"自由から解放されたい"






いつかそんなことを言っていたな･･･







それなのにこれって･･･








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(やだ････寒くなってきた)





コートの襟を直し、膝をお腹に密着させて自分の体温だけで温まった。





何度か、色のつく息を吐いて首を横に傾けていくとカツラが取れた。





目を閉じていくとカラーコンタクトが膝に落ちた。






私の涙がそれの使い道を閉ざしてしまったのだろう。





視界が曇っていく。





ポロポロと涙が頬をつたった。





ここにいるのは怖くて怖くて仕方がない。





涙をもう一滴溢そうとした････






その時────








ふと後ろから








声が聞こえた。







？「随分いいもん持ってんじゃねェか」







いきなり声が聞こえたためビクリと肩を揺らした。







低くて気だるそうな声･･･






聞いたことがあるような気がするけど、寒くて頭のなかの記憶を探る気になれなかった。






？「よく身ぐるみ剥がされなかったな」






彼はこの【コート】に目をつけていた。






身ぐるみを剥がされなかったなのは確かだ。






ポケットにはずっと神様から貰った身分証がお守りかわりに入っているのだから。






『そういう貴方は身ぐるみを剥がされてしまったんですか･･･？』






カサカサした唇で気になったことを聞いてみた。



すると男性は







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？「お前女だったのか」








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と答えた。









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