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…と、まあそんな感じで、空却くんが隣人さんになってもう数日が経とうとしていた。
仕事へ行く、と言えば護衛ついでに、とついてきた空却くんと並んで歩く。護衛…は、ちょっとむず痒すぎるけど。
「あれ…？そういえば空却くん学校は？」
「あ？サボった」
「はあ！？」
欠伸をしながら答えた空却くんに思わず大きな声が出てしまった。そんな私をものともせず空却くんは面倒くさそうに耳をかく。
「“時間は有限なれば自分の時間は有効活用せよ”ってなあ。あんなモンに時間かけてる奴の気が知れねえや。って、一郎は行ってんだったなあ！」
そう言ってケラケラと空却くんが笑う。デリカシーの欠片も無いが、それも彼の特徴だ。
「つか、拙僧ここらの高校知らねえし」
「知らないって…空却くんどこの高校なのよ」
「名古屋」
「名古屋！？」
また大きな声を出してしまった私に「言ってなかったか」と空却くんがまた笑う。
話を聞けば、どうやら空却くんは名古屋の寺生まれらしい。修行、という名目で東京まで出てきて、池袋で一郎と会った、…という。
寺生まれ……寺の子…、まあ…一人称拙僧だしね…うん…。
「高校とか1日も行ってねえし、早いうちに退学になんじゃね？」と軽く言う彼を思わず凝視してしまった。
「お、一郎！いいとこに…」
「え、なんで学校は…！？」
「サボってんじゃね？んじゃ、A仕事がんばれよー！」
空却くんの目線の先には確かに一郎がいて颯爽と一郎のもとに駆けていく空却くんを黙って見送ってしまった。
学校のことについて色々言いたかったけど、出勤時間も迫っていたため、文書店に急いだ。
幸いそこは文書店のすぐ近くで、時間には余裕ができた。
「おはようございまーす」
「あ、Aねえ…」
「え」
数週間ぶりに聞いた声にすぐに声の方向へ目を向ける。
青と緑のオッドアイの下に並ぶ2つの泣きボクロ。育ち切っていない体は、姉弟で唯一私よりも小さくて。
「三郎…？」
サボり少年が、ここにも1人。
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さぶちゃん久しぶり
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りんご - 滅茶苦茶面白いです...！今更ながら、更新待っています！ (3月30日 11時) (
レス) @page19 id: 76f76e1010 (このIDを非表示/違反報告)
ぱい - 面白すぎ！話にスルッと入れる神作品！更新待ってます！ (2022年6月23日 20時) (レス) @page19 id: 0c35d3b667 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 朔(プロフ) - 悠希さん» ありがとうございます！い一気読みお疲れ様です…！いやぁ、お兄ちゃんしてる一郎くんを公式で見てると、つい甘やかしたい欲が働いて可愛くなっちゃうんですよね…()これからも頑張ります！！ (2021年8月14日 9時) (レス) id: 9e4a60ca3b (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - 今日この作品見つけて一気読みしましたw一郎くんめちゃ可愛いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2021年8月13日 22時) (レス) id: 84d16d7788 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 朔 - Reiさん» ありがとうございます！Rei様には何度もコメントをいただき、私もう超感激です…！これからも頑張ります、ありがとうございます！(非ログ垢から失礼いたします) (2021年8月12日 20時) (レス) id: 40534f6bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月宮 朔 | 作成日時：2021年8月12日 17時
