涙もいつかは虹になる

＊２４＊　翔side ページ26

楽屋で横になったら、寝てたみたいで。









それでちょっとしてから・・・なのかな。









なんか鼻に違和感があって、起きてみたら・・・









鼻血・・・だった。









のぼせた？









そうは思ったけど、この部屋は空調管理しっかりしてるし、






全然暑くない。









まぁ、鼻血くらい出る時もあるか。









ほら。






またそうやって、根拠もないのに大丈夫で終わらしてしまう。









でも、今回はなんかいつもみたいな感じと少しだけ違うような気がした。









　「翔ちゃん、どう？」






　「まだ止まんない・・・？」









そう。







あれから結構時間経ってるから、そろそろ止まっていいはずなのに





全然止まる気配がない。









　「んっ、仕事、・・・まだ平気・・・？」







　「あっ・・・えっとね、」





　「なんか、記者の人が、さっき具合悪くなっちゃったみたいで。」





　「だから、延期だって。」








そんなはずないじゃん。







俺が聞いたとき、みんながすごい反応してた。









みんなが頼んでくれたんでしょ――――――――――？









でもなんか・・・俺のためにやってくれたと思うと嬉しい。





　「そ、そうなんだっ・・・・」







　「うん。だから、ゆっくり休めますよ。」







　「・・・そうだねっ。」









　「あ、翔ちゃん止まってきたね？」





　「良かった。」





　「また寝ます？」




　「翔くん、少し休みな。」









やっと止まった。









けど、ね・・・？









なんか、変な感じがするんだ・・・。









なんでかは分かんない・・・。









気持ち的に、ね。









何でだろうね――――――――――。

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