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お疲れ様 9 ページ9

『ちょ、触らんとってな…やめ、その手、やめぇや!』



そぉーと触ろうとする侑の手をバシッと叩く



「まだやっとらんやろ!!」



なんで叩くんや、と怒る侑



『やろうとしたやろ』

「痺れとる足をツンツンしたらあかんのか!!」

『あかんわ、アホ』



なんでや、とぶつくさ文句を垂れる侑



『侑…ほんま、ありがと』



ペコリとお辞儀をすると戸惑った顔を見せる


首元を雑にガシガシ掻いているのは多分、照れ隠し?



「なんや、お前がお礼言うって、槍降るんとちゃうか」

「やかましいわ」



ツンとほっぺをつっつく



『やわ…侑のほっぺ柔らかいな、何詰めとん?餅か?』

「ちょ、やめぇーや。そんなもん、はいっとらんわ」

『あかん、止まらんわ』

「…お触り代金いただきます」



すっと出てきた手


なんや、金取るってか



『そんなもんあらへんわ』



その手もベシッと叩く



「なんで叩くんや!」



なんで?愚問やな


答えはひとつしかあらへんやろ



『そこに手があったから』

「言うと思った」

『フッフ…あ、そろそろ戻らんと』



時間を見れば部活が始まる時間


こんなに経つのが早いなんて



「あかん!遅刻してまう!」

『侑先行ってええよ、てか、はよ行け』



行け行けと背中を押すとこっちを振り返りもう大丈夫なんか?と覗いてくる



『大丈夫!!』



さっきより自然と出来た笑顔



「ほな、先行くわ」



急ぎ足で向かう侑の背中に向かって手を振る


静まり返る保健室


さっき侑がいた時は平気だった保健室だっけど、1人になりこの静けさが怖くなり私も急いで荷物を取りに行く



END

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設定タグ:ハイキュー , 宮治 , 宮侑   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:トッポ | 作成日時:2018年7月23日 13時

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