お疲れ様 3 ページ3
ヒリヒリする足を見ると膝から血が垂れていた
さっき転んで擦りむいたのか…
拭くハンカチも持っていなければ、絆創膏も持っていない
『保健室…』
ここからは近い。
教室に戻るついでに寄っていこう
怪我をした足の方に負担をかけないようにゆっくりと立ち上がり、ホコリがついてしまったスカートをトントンと丁寧に払う
ズキズキといまだ痛むのは足の方と言い聞かせながら、保健室へ向かう
コンコンとリズムよくノックしたが返事が聞こえない
あれ?と思い、失礼しますと小声で言い、ドアを開ける
そこには先生がいなかった
『待つか…』
座ってもよいと言わんばかりに置いてある椅子に腰をかけ一息つく
今日は散々だった
私、振られたんだ…
治のことは忘れよう
ふと、聞き覚えのある声と他の女の子の声がが外から聞こえた
そう、今聞きたくない声が
見たくない。見てはいけない。
見たら、私はまた…
なんて言い聞かせていたが、体はそうもいかない
窓の方に足を進め、その2人の方を見る
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作者名:トッポ | 作成日時:2018年7月23日 13時