お疲れ様 (ページ2) - 小説/夢小説

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お疲れ様 2 ページ2

えぐられたよう痛い、ドクンドクンとうるさい鼓動に手を当て走り出す

どこに向かっているのかわからない、

ただ、ただ私は走り続けた

その時、足に何かが引っかかった

あっ、

咄嗟に手を出すが遅かった

受け身ひとつ取れずに派手に転ぶ

痛い…

今の私はなんて惨めなんだろう

『うぅっ…』

ポロポロと止まることなく出てくる涙は痛くてではない、悔し涙

悔しい、悔しい、悔しい

いつでも言えた。でも言わなかった。

振られるのが怖くて、振られてからいつも通りなんて私にはできないから

きっと避けてしまう、そんな気がした

『アホやん、私』

さっきまで出ていた涙もいつの間にか止まっていた

多分、これからいつも通りなんて無理に決まっている

いつも通り…

どう思うんだろうか、いきなり話さなくなると

悲しいって、寂しいって思うのだろうか

『無理か…』