◎ ページ42
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いつもより、丁寧にメイクして
ヘアアレンンジだって頑張ってみる
着付けも自分でやってみて
「ん、、いい感じ」
お気に入りの浴衣をきて、
なんだか浮き足立ってしまう。
萩谷くんにも、見せたかったな。なんて。
「ごめんね、待った…？」
北斗 「みんな、今来たとこ。………綺麗だね。」
「あ、ありがとう」
綺麗なんて言われたことなくて、
嬉しくてにやにやしてしまう。
北斗くんも、紺色の浴衣がすごく似合ってる。
それからは、みんなで屋台を回って
楽しい時間を過ごした。
花火がよく見える場所へ移動する途中
おろしたての下駄のせいで
指が痛くて、歩くペースが遅くなる。
はぁ、なんでいつもこうなんだろと
自分に嫌気がさす。
北斗 「大丈夫…？」
「うん、大丈夫、大丈夫！」
北斗 「……ごめん、先行ってて」
ほかの人たちに、伝える北斗くん
「いや！大丈夫だよ？！北斗くんも先に…」
いいから。と言って、人混みを外れる。
北斗 「足、痛いんでしょ？出して」
素直に、出すと絆創膏を貼ってくれる
「ありがとう…。さすが、北斗くん。準備がいいね」
北斗 「Aのことだから、こんなこともあるかと思って」
本当に、よく理解してくれてるなぁと思う。
パーーンと遠くて花火が上がる。
「始まっちゃったね…！急いで、みんなのところ行こう！」
立ち上がった私をグイッと自分の方に引き寄せる
北斗 「…ね」
「は、はい」
北斗 「…Aのこと好きって言ったら困る？」
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作者名：きい | 作成日時：2017年7月16日 23時
