summer song . (ページ39)

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安井「え？！付き合ってないの？！」

萩谷「あぁ、なんかそこまでたどりつかなくて。好きだけど、そう言えば言ってないし、好きとも言われてない」

そう、結局お互いの思いを伝えることはなく
合宿は終わり、彼女はバイトが忙しいらしく
しばらくサークルにも来ていない。

安井「その間に、なんかあってもしんないからね～。花火大会でも誘ってみたら？」

萩谷「あ～～、花火大会かぁ」

祭りは３日後。

LINEの画面を開いて

【今度の、花火大会一緒に行かない？】

と、送ってみる。そっけないかな？

すぐに帰って来た返事。

【ごめん…。バイト先の人と、約束しちゃってて。】

明らかに落ち込む俺のスマホを覗き込み

安井「バイト先って、あの例の北斗くん？いるんじゃない？」

やっべ、完全に忘れてた。

安井「さらっちゃえばいいのに～(笑)」

なんて、悪い顔をして言うやっすー。

そんなドラマみたいなことある？
まず凄い人だし偶然出会うこと自体、奇跡じゃん

なんで、あの時、好きって言わなかったんだろ

今さら、後悔する。

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