summer song . (ページ33)

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長妻「いやぁ！もうやばかったっす！」

予想通り、ながつがにやにやしながら自慢してる

長妻「お化けとかそういうのだけは、どうしても無理だったみたいなんですけど！！隠して、強がって、離れて歩くんすよ！」

…らしいな。

長妻「でも、ちょっと物音がしただけで、うっ…とか言っちゃって！涙目で！もう俺、我慢できなーーーいってなって！！！！」

おいおいおいおいおいおい…！！

長妻「で、ぎゅっとしようとしたんすけど、あっさり交わされちゃって」

よくやった！

長妻「でもどうしても怖かったみたいで、俺の手掴んで走ってゴールまでいって！！俺が女の子ならキュンキュンしてたなぁ…！！！」

立場逆じゃん、と突っ込んだ。

諸星「萩ちゃんは？なんもなかったの？」

萩谷「へ…？なんもないけど」

諸星「ふ～～ん、、」

モロの意味深な相づちもサラッと受け流して

気分転換にギターでも弾こうと

楽器の置いてある部屋に向かった。

…聞こえてくるドラムの音。

萩谷「こんな時間に練習？」

遥「はい、なんだか叩きたくなって」

萩谷「おなじだ」

遥「ここの叩き方、教えてもらっていいですか？」

萩谷「あぁ、うん」

そういって遥ちゃんの背後に回って彼女の手に腕を伸ばす。

教えるとき、これはよくするわけで別に意味なんてない

「あ…っ…」

タイミング悪く入ってきたA。

「が、楽譜、取りに来ただけなんで…」

と、焦って楽譜を探す。

遥「…慧悟くん？？」

名前を呼ばれて、ハッとして

遥ちゃんの手を取り教える。

急いで出て行くAの顔は

必死に涙を堪えてるように見えた。

…触んないでとかいっといて
そんな顔されると、期待すんだけど。

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