◎ ページ28
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長妻くんの大きな声でみんな起きてきてしまって。
長妻 「こうして、こうなってて！！もう、やばかったんだから！！！」
興奮しながら、皆に自分が見たことを話す。
…この子はデリカシーってものがないのかな。
美勇人 「ほんとに違うから…！勘違い！なんもしてねぇから！！」
顕嵐 「でも、熱出して弱ってる女の子みたら、誰でも手だしたくなるよね〜〜」
美勇人 「いや、顕嵐！それフォローになってないから！」
莉愛 「弱ってる女の子狙うなんて、いやらしい〜」
「や…！ほんとに違うくて！わ、わたしが悪いの！バランス崩しちゃって！それを助けてくれたっていうか！！なんもないよ！ほんとに！」
長妻 「え〜〜、じゃあ俺にもやってよ〜〜！」
萩谷 「ながつ、うるさい」
いつにも増して、機嫌が悪そうな彼。
萩谷 「お前も、ここに来て熱出すとか意識低すぎ。かと思ったら、美勇人とイチャイチャしてんの？ばかなの？」
何にも言えなくて。
その場の空気が一気に重くなる。
安井 「まぁまぁ！萩ちゃんもそんな怒んないで！Aちゃんもそんな気にしないで？今日はゆっくり休んでていいからね」
と優しい笑顔で言ってくれる。
美勇人 「…大騒ぎになっちゃったね？ごめん」
「ううん、美勇人くん何も悪くないよ。悪いのは私だから…ごめんね。」
美勇人 「…さっきの、ことは忘れて！気にしなくていいから！じゃあね！ゆっくり休んで！」
さっきのことを、思い出すと
顔が火照ってしまう。
けど、萩谷くんのあの言葉も胸に刺さって。
モヤモヤした気持ちを晴らそうと
ベランダに出ると
「萩谷くんと、遥ちゃん…」
休憩時間なのか、
庭で二人仲良く話していた。
「自分だって、イチャイチャしてるじゃんっ…」
むかつく！なんて思いながら
再びベットで眠りについた。
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作者名：きい | 作成日時：2017年7月16日 23時
