◎ ページ18
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それからというもの、
向こうも謝る気配もなく話もしないままで。
彼氏でも作って見返してやろうと思い
ダイエットしたり、メイクを頑張ったり
髪の毛を切ってパーマを当ててみたり
私なりに努力はしたものの……
現実はそう甘くないわけで。
「はぁ……」
長妻 「Aちゃん先輩！！なんか最近、雰囲気変わりましたね！彼氏でもできました？！」
「いや、全然……」
長妻 「Aちゃん先輩は、もっと積極的に行ったほうがいいっすよ！ほら、目が合ったら、にこ〜〜ってするとか！！莉愛ちゃん先輩がよく使う必殺技！！」
…長妻くん人のことよく見てるなぁ…。
ほら、やってみて！なんて言う長妻くん
長妻 「あ！ねぇねぇ！萩ちゃん！Aちゃん先輩が呼んでる！」
いやいやいやいや、一番やりたくない人だよ？
長妻 「ほら！にこっは？」
……に、にこっ？
萩谷 「……イラつく」
イラつくってなによ……。
長妻 「あれ？おかしいなぁ。じゃあ、あれんー！Aちゃん先輩が呼んでる」
顕嵐 「ん？」
そんな真っ直ぐに見られると
恥ずかしくて、照れ笑いになってしまう
顕嵐 「なにそれ、かわいすぎ。」
簡単にそんなこと言っちゃう彼は
ほんとに罪な人だなぁと思う。
また萩谷くんに言われたくなくて
必死で平然を装う。
莉愛 「なんでそんな面白い顔してるの？こういうときは素直に、ありがとうって言うか、恥ずかしがるのがいいんだよ」
……さすがです。
長妻 「莉愛ちゃん先輩、やっぱり全部計算なんですか？！」
莉愛 「なに、その失礼な言い方〜〜！身についちゃってるの！計算じゃないから〜〜！」
長妻 「さすがっす！俺にもモテるテクニック教えて下さい！！！」
莉愛 「高いよ〜〜？」
そんなの使わなくても
二人とも充分モテるのに。
なんて楽しそうにしてる二人を見ると
姉弟みたいだなぁって、微笑ましくなる。
安井 「ねえ！Aちゃん！昔ピアノしてたんだよね？」
「ちょっとだけですけど…」
安井 「じゃあ、これ練習してきてくれない？」
と言い、渡された楽譜。
「いや、でも上手くないし！」
安井 「大学祭で披露できればと思ってるから！お願いね〜〜！」
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作者名：きい | 作成日時：2017年7月16日 23時
