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目の前に、萩谷くんが現れて、夢かと思った





なのに、勇気が出なくて
出てくるのは涙ばかりで。




「泣くほど辛いなら、付き合えばよかったんじゃない」なんて、冷たく言われてしまう始末。








私の泣き声だけが続いて




何も言わない萩谷くんに不安になって












震える手で、萩谷くんの浴衣の袖を掴む。






「…ほんとは、浴衣姿も萩谷くんに見て欲しくて、がんばったの、、」





今の私にはこれが精いっぱいで。









萩谷 「………俺のこと好きだって勘違いしちゃうよ？」









「…勘違いじゃ…ないです…」









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作者名：きい | 作成日時：2017年7月16日 23時

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