◎ ページ37
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…やばい、また寝ちゃうとこだった。
ググッと伸びをして眠気を覚ますと
近くのベンチで話し声がした。
遥 「慧悟くんのことが好きで…、よかったら付き合ってほしいなって…」
え、、こんな場面に遭遇することってほんとにあるの？！とツッコミつつ。
萩谷くんは何て返すんだろう。
こんな可愛い子に言われたら、だれでもオッケーしちゃうよね。夏だし、、、恋の季節っていうし。
胸がぐっと苦しくなって
手に持っていたスマホをぐっと握る。
ーすいません、聞き取れませんでした。
サーーッと血の気が引いた。
スマホを握ったせいで、Siriが起動してしまった
2人がこっちに近づく足音が聞こえる。
萩谷 「まじかよ、」
「いや、あの、その、盗み聞きとかじゃなくて、寝てた、じゃなくて、休憩してたら、聞こえちゃって、Siriが起動しちゃって、、、ほんとごめんなさい」
そう言ってその場から離れようとした
萩谷 「A、待って。」
遠慮がちに、手を掴まれる。
萩谷 「こういうことだから、、ごめんね？」
遥 「し、知ってました。でも諦められなくて。」
涙を流す遥ちゃん。でもすぐニコッと笑って
遥 「お二人とも、素直じゃないですね！」
そう言ってみんなの方へ戻っていった。
萩谷 「お前、ほんとに、やばすぎ」
私の手を離して、お腹を抱えて笑う萩谷くん。
あのタイミングで
すいません、聞き取れませんでしたはやばくない？って涙が出るくらい爆笑してる。
私も、おかしくなって、つられて笑う。
「…遥ちゃん、よかったの？」
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作者名：きい | 作成日時：2017年7月16日 23時
