第93話 手を繋ぐ(ポッキーside) ページ38
夕方の日が沈んだ頃、外にはまだ暑さは残るけど昼間に比べれば涼しくなった。
編集した動画を公開予約にして、俺も着替えて準備をする。
俺が花火大会に誘うなんて、柄じゃない。
人混みは好きじゃないし、インドア人間だし！
でも、そういう気にさせた理由は分かってる。
今日、Aちゃんが見てる携帯の画面が少しだけ見えた時に
友達の花火大会やプールの画像をを見て羨ましそうにするAちゃんを見た。
そうか、普通のカップルはそういうことするもんね。
Aちゃんも、やっぱり行きたいよね？きっと行きたいって思ってるよね
けど、「花火行く？」って聞いたら、勘の鋭いAちゃんだから
「いや、私は家で見たいかな〜」
って、答えるんだろうな。どこまでも俺のことを考えてくれて。
だから、「行こうか。」って返答を待たない言い方で良かったよね
苦手な人混みとAちゃんの笑顔を天秤にかけるとどっちが重いかなんて、言うまでもない。
A「ポッキーくん、私は準備できたよ〜？」
扉の向こうで揺れるシルエット。
ポッキー「俺ももう終わる！」
やっぱり、人混みなんか関係ない。誰と行くかが重要だと思う
＊
A「わ〜…すっごいねえ人が…」
ポッキー「ね、思ってた以上にやばい」
屋台が並ぶ通りは、人でごった返していた。
A「あっりんご飴食べようよ！」
ポッキー「いいよ、…って、あっ！」
A「わっ！すみません！」
通行人「いえいえ〜」
目の前を歩いていた人にぶつかりそうになった。
ポッキー「危なかった…」
…って、
咄嗟に掴んだ手首
A「ごめんねありがとう」
ポッキー「あっいや〜…全然」
そのままAちゃんは歩き出すんだけど、
手首を掴んだままって、変だよね
でもこのまま離すのも違うし
じゃあ手…繋ぐ？
そのままAちゃんの手首から手のひらに自分の手を滑らせる。
ぎゅっと握った時に、Aちゃんも握り返してくれた。
それがなんか妙に恥ずかしくて…
変だよね。いつも一緒にいて一緒に寝てるのに
外に出たら手を繋ぐことさえ照れるなんて
(あぁ、もしかして自分がチキンなだけ…？)
そう思ってなんとなく横のAちゃんを見てると、目が合った。
A「なんか、楽しいね」
そう言って繋いだ手をぶらぶらするAちゃんが
あぁ、来てよかったって思わせてくれる。
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桜エビ - はじめて見た夢小説がこの小説でした！更新いくらでも待ちます！頑張ってください!!!!!!! (2021年9月8日 11時) (
レス) id: 31feb9013b (このIDを非表示/違反報告)
なろっこ - はぽはさん...。更新待ってます！頑張ってください！大好きです！ (2020年3月24日 23時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
とかげ - あと、一緒にお風呂みたいなのも見てみたいです！ (2020年3月6日 12時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
とかげ - めっちゃ、良い小説に出会ってしまった！ リクエスト書きますね！えーと、ぽきさんとちょっとした喧嘩みたいなのが見たいです！でもすぐに仲直りするみたいな？お願いします！ (2020年3月5日 17時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
リザー - はぽはさん体調大丈夫ですか？更新待ってますね。 (2019年7月10日 7時) (レス) id: 88c0034d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぽは | 作成日時：2018年1月29日 23時
