第92話 夏の音 ページ36
『ただいまの東京の気温は40℃です。くれぐれもｰｰｰ…』
A「うわ〜、暑そ〜…」
思わずカーテンを開けて確かめる。遠くのコンクリートがじりじり歪んで見える。
ポッキー「40℃って、危険すぎじゃない？絶対家から出たくないんだけど。」
A「外で撮影の仕事入ってなくて良かったね」
ポッキー「ほんとに。家が1番快適だ…」
A「それにホラーゲームで涼しくなれるし？」
ポッキー「そう！まあ今はストーリー系も同時進行だから単発出すのも一苦労だけどね〜っと」
そういいながらパソコンとにらめっこするポッキーくん。
真剣な表情。この人の横顔ってなんでこんなに飽きないんだろう。
A「夏休みだもんね、平均して動画再生が伸びてるし。みんな見てるってことだよね」
ポッキー「うん、YouTuberにとって夏休みはまじで大事。差がつく。…って、誰かが言ってた気がする笑」
本当にその通りだ。だから夏休みは…その…夏っぽいこととかはあんまり出来ないんだよね。
でも私はポッキーくんと一緒なら全然平気なんだけど
地元の友達や同級生が浴衣を着て彼氏と花火大会、なんて、ちっとも羨ましいとも思わなくなった。
いや、ちょっとは羨ましいけど…！
『そして今日は、○○川花火大会です！会場にはすでに花火職人の方が〜…』
あぁ、この近くで毎年やってる花火大会。
去年はベランダで見たっけ。あの時はまだポッキーくんとも会ってすぐだったかな
するといつのまにかパソコンも向き合っていたポッキーくんがテレビをぼーっと見つめていた
ポッキー「…今年は行こうか」
A「え？」
ポッキー「ん？花火大会…行かない？」
A「…！い、行く！！なんで！？」
突然の提案。私は耳を疑った。
ポッキー「んー、去年の花火結構綺麗だったから近くで見たくない？」
A「でも人混みだし…もしファンの人に見られたら…」
ポッキー「大丈夫だって、マスク外して渋谷歩いたことあるけど声かけられたこと無いから！」
A「本当？ポッキーくんが良いならいいけど…」
ポッキー「ね、じゃあ決まり！編集もちょうど終わりそうだし、終わったら行こう」
A「わかったっ…！」
笑顔を見せると再び集中し始めるポッキーくん。
数分後、「終わったー！」と編集部屋から声が聞こえてきた。
その声はいつもより弾んでいるように聞こえた。
＊作者から皆様へ！→←第91話 ヒロイン(ポッキーside)
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桜エビ - はじめて見た夢小説がこの小説でした！更新いくらでも待ちます！頑張ってください!!!!!!! (2021年9月8日 11時) (
レス) id: 31feb9013b (このIDを非表示/違反報告)
なろっこ - はぽはさん...。更新待ってます！頑張ってください！大好きです！ (2020年3月24日 23時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
とかげ - あと、一緒にお風呂みたいなのも見てみたいです！ (2020年3月6日 12時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
とかげ - めっちゃ、良い小説に出会ってしまった！ リクエスト書きますね！えーと、ぽきさんとちょっとした喧嘩みたいなのが見たいです！でもすぐに仲直りするみたいな？お願いします！ (2020年3月5日 17時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
リザー - はぽはさん体調大丈夫ですか？更新待ってますね。 (2019年7月10日 7時) (レス) id: 88c0034d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぽは | 作成日時：2018年1月29日 23時
