第86話 所有印(※ピンク注意) ページ30
私がどれだけ気を紛らわすために違うことを考えながらお風呂に入っているかも知らずに、
ポッキーくんは帰ってきていた。
A「…！おかえり！」
ポッキー「ただいま、俺もすぐ入ってくるね」
A「あっ…うん」
特に久しぶりな訳でもないのにどうして毎回緊張しちゃうんだろ…
この胸がザワザワする感じ
けど全然嫌じゃない。
行為に及んでしまえばそんな雑念は消えるって、知ってる
＊
ポッキー「…いい？」
A「ん…」
薄暗い中、静かにポッキーくんの影が近づいてくる
唇が触れて、深く絡まってゆく。
キスをする間だけで頭がぼんやりして、理性が遠のいていくのが分かる
いつも優しいポッキーくんだから、この期に及んでもお姫様みたいに優しく扱ってくれる
そう、最初は優しい。
ポッキー「…今日はどのくらい付き合ってくれる？」
A「っさあ…眠くなるまで？」
ポッキー「ふwそれは寝かせられないかな…」
A「ん…」
慣れた手つきで、いつもの順番で全部を進めていくポッキーくん
もうホックも片手で外されるようになっていた
＊
ポッキー「…いくよ？」
私が小さく頷くと、またあの感覚が体の芯を貫く。
腰から砕けるような感覚が
けどそれを露わにするのが恥ずかしくて我慢しながら悶える私にいつも
ポッキー「声我慢しないでよ」
A「やっ…だ…恥ずかし…からっ」
ポッキー「…それはそれでそそる。可愛い。」
A「〜〜っ…」
こっちは答えるのもいちいち必死なのに
ポッキーくんの余裕な態度がすごく気に食わない。
時間が経つにつれてどんどんペースが上がっていく
同時に、もはやポッキーくんにどう見られているかなんか気にしていられなくなっていく。
ポッキー「Aっ…」
私の頭に響くのは、私の名前を呼び捨てる、それもまた切羽詰まった声と
緩急のあるリズムだけ。
＊
それからどれくらい経ったのか覚えてないし見当もつかないけど
ベッドの揺れが収まった後
まだ直後の余韻が抜けてない息切れする私に
ポッキーくんは私の髪をどけて、首筋に手をかけた
ポッキー「あれっ…前の消えた？」
A「はぁっ…多分…」
ポッキー「言ってよ」
A「っ言えるわけ…」
ポッキー「まあいいや、上書きしとく」
消えないように、いつもより念入りに押された所有印は、暫く赤く残っていた。
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桜エビ - はじめて見た夢小説がこの小説でした！更新いくらでも待ちます！頑張ってください!!!!!!! (2021年9月8日 11時) (
レス) id: 31feb9013b (このIDを非表示/違反報告)
なろっこ - はぽはさん...。更新待ってます！頑張ってください！大好きです！ (2020年3月24日 23時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
とかげ - あと、一緒にお風呂みたいなのも見てみたいです！ (2020年3月6日 12時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
とかげ - めっちゃ、良い小説に出会ってしまった！ リクエスト書きますね！えーと、ぽきさんとちょっとした喧嘩みたいなのが見たいです！でもすぐに仲直りするみたいな？お願いします！ (2020年3月5日 17時) (レス) id: c362d2a458 (このIDを非表示/違反報告)
リザー - はぽはさん体調大丈夫ですか？更新待ってますね。 (2019年7月10日 7時) (レス) id: 88c0034d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぽは | 作成日時：2018年1月29日 23時
