参、審神者ノ出会イ ページ3
そして、あの日からもう壱年となる。
そんなとき聞いた小さな噂が、私の審神者生(？)を大きく変えたのだ。
「鬼の…審神者？」
「なんだかそう呼ばれている審神者がいるようだよ。」
お茶を飲みながらそう呑気に話すのは私の近侍、石切丸だ。
「何、その審神者の本丸がブラック本丸ってこと？」
「そういうわけ…でもないらしい。」
鬼、ねぇ…。
まさか本物の鬼なわけないだろうし。
そうだったらちょっと会ってみたいという好奇心がふつふつと湧き上がるのを必死に抑える。
「「ま、関わることはほぼないだろうけど。」」
図らずもハモってしまい、互いの顔を見つめて笑った。
そう、現在審神者はそりゃもうたくさん居る。
歴史修正主義者達の勢力もどんどん増してきたため、此方もより多くの戦力が必要なのだ。
そんな中からたった一人の顔も知らない審神者と出会うなんて不可能に近い。
てか、ほぼ無理でしょ。
なお、先ほどの「ブラック本丸」っていうのは環境劣悪の本丸のことだ。
無理な進軍、手入れの放置、暴力はデフォ、中には夜伽を強要する輩までいるという。
あくまでも相手神様だぞ、そんな罰当たりなことよく出来るよ。
とかなんとか思いつつその日以来「鬼の審神者」の話は上がらなかった。
忘れかけていたある日の演練場にて。
「…は？」
「どうかなさいましたか。」
相手が明らかに
この世の者じゃない。
黒い着物に赤い襦袢、背中には逆さ鬼灯の染め抜き。
目は切れ長。数秒見つめられれば、凍てついたように動けなくなるような怖さを感じた。
耳は西洋のエルフのような感じで、何より…
「あ、の、失礼ですが、額のそ、それは…。」
「角です。」
うわ、認めた。どういう反応するのが正解なんだこれ。
「ご、ご立派ですね…。」
我ながら何言ってんだ。
「あぁ、申し遅れました。
私、鬼灯と申します。
本日はよろしくお願いします。」
「あ、え、わ、私はAです。
こちらこそよろしくお願いします…？」
「ね、ねぇ主、今日私達折れずに帰れるかな？」
「安心して石切丸、た、ただの、演練だから…。」
これが私と「鬼の審神者」こと、鬼灯さんとの出会いだった。
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鱗(プロフ) - マキトさん» ヤク！！！いや今はマキトの方がいいかな？？本当に久しぶり〜〜(´；ω；`)私も(受験生だけど)息抜きに少しずつ更新したいなと思ってるからまたかまってやって〜〜(*´ω｀) (2019年8月8日 19時) (
レス) id: e555caacb2 (このIDを非表示/違反報告)
マキト(プロフ) - 鱗お久しぶりです、元闇風ヤクだよ！覚えててくれたら助かる(^_^;)久しぶりに見たけどやっぱり鱗の書いてる小説楽しいのばっかりで飽きないね！また小説の更新してた時は見るので頑張ってください！ (2018年10月5日 9時) (レス) id: 13b5ba9ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鱗 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rei10111/
作成日時：2017年9月8日 1時
