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最後の物語を ページ26

〜ヒセンside〜


スカイは、強いな……。

いろんなことがありながら、それらと向き合うことができている。

今だって…リンにケイにユキヒ、三人もの旅団員の背中を押している。

彼女らが背負った傷は、一人で背負うには大きすぎるもの。それを、スカイは
理解しようとしている。

私は向き合うことなんてできないよ。君みたいに強くない。全部を記憶してい
ても何かをしてあげようなんて思わない。


「こんな私なんて…早く消えたほうがいいんだよ」


タイムリミットは近い。私の旅ももうすぐ終わる。

もう、誰にも私の消失を止めることなんてできない。でも、後悔はしてない。

こうなること――サクヤが向き合うこと――を選んだのは私。だからもう私は
必要ない。


「サクヤ、聞こえてる?…どっちでもいいや。どうせ記憶には残るんだから」

サクヤに最後の物語を聞かせる時がきた。

でも、スカイ――私には無理だったよ。意識がある状態のサクヤには話せない。
ただ、私の弱さで。

さあ、終焉の御伽噺を紡ごうか。


「むかしむかしのことでした。あるところにいつも一人ぼっちの少年が二人い
ました。

片方の少年は馬鹿馬鹿しいほどに率直で、人を疑うことができず、そして人の
心根を見通すこともできず、何度も裏切られては傷つき、人を信用することが
出来なくなりました。

片方の少年は馬鹿馬鹿しいほどに純粋で、人を疑う必要がなく、そして人の記
憶、心を見通すことができ、何度も裏切られても笑い、本当に人を信用するこ
とが出来なくなりました。

サクヤとヒセン――この二人が出会い、互いを信用し、互いの過去を認め合っ
た時、二人の関係はヒセンによって断ち切られました。

サクヤの取り込んだ、他人の膨大な記憶…サクヤの復讐が終わった今、平穏な
日常で押さえ込んでいたものが緩み始めていたのです。

記憶を司りしヒセンの能力は、それらを二つの器に分けたのです」



ーーーーーーーーーー
文字数の都合上、次行きます!

記憶の代償→←決別



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明家(プロフ) - 出来たよー (2014年11月11日 17時) (レス) id: c21941dba5 (このIDを非表示/違反報告)
明家(プロフ) - 桜香(サクヤ)さん» 保存出来てなかったから、もう一回作るw (2014年11月10日 17時) (レス) id: c21941dba5 (このIDを非表示/違反報告)
桜香(サクヤ) - 明家さん» えっと、お願いします! (2014年11月9日 18時) (レス) id: 00cc6fc7c0 (このIDを非表示/違反報告)
明家(プロフ) - 黒猫さんさん» 作るよー、午後9時ら辺には完成させれると思う (2014年11月9日 18時) (レス) id: c21941dba5 (このIDを非表示/違反報告)
桜香(サクヤ) - 黒猫さんさん» 今なら作れるかも! (2014年11月9日 18時) (レス) id: 00cc6fc7c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スカイ x他2人 | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2014年9月15日 14時

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