１４回 ページ15
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後ろから怪人の視線を感じる。
邪魔しないとは言ってたが、こっそり監視していたのか…。
｢(見てるだろ？だから俺に合わせろ。)｣
サイタマはよく怪人の視線に気づいたな。私は言われるまで気付かなかった…。
『……うぅ。』
不満が口から出つつもサイタマの腰に腕を回した。
なに……この状況。恥ずかし過ぎる。
｢だから、我慢しろって。｣
『……うん。』
サイタマ耳元で囁きながらももう片方の手で私の頬を撫でる。
さっきまでの棒読みはどこに行ったのやら。
嘘っぱちでも、この甘い雰囲気に呑まれすぎて頭がクラクラしてきた。
｢(…
…よし。怪人どっか行ったぞ。)｣
『はぁ……。』
ゆらゆらとサイタマから離れる。
少し離れたベンチに腰掛けた。
｢どうしたA？｣
サイタマは何も無かったかのように私に近づいた。
『いや、別に…ちょっと疲れただけ。』
赤くなった頬に気づかれないよう俯き気味にこたえる。
｢…
…すまんな。怖かったよな。｣
少し落ち着いたトーンの喋り声が聞こえる。
サイタマが今どんな顔をしているか見れない。
そのまま隣に腰掛けた。
｢なぁ、やっぱり恋人役やめるか。｣
少し間を開けてサイタマはそう言った。
私の赤みも引いてきた頃だったので、サイタマの顔を見上げる。
…少し、困ったような表情をしていた。
｢…まぁ、今回怪人が見つかった訳だし、後は俺だけでも何とかなるだろ。｣
『…いいの？』
｢おー。
怖い思いさせたな。もう関わらないから安心しろ。｣
今日は送る。とサイタマはベンチから立ち上がった。
そして私に手を差し伸べた。
『…え、手繋ぐの？』
｢なんだよ嫌かよ。｣
『いやその…恋人役はもう終わりでしょ？』
そう言うとサイタマは、分かってねーなー。と私の手を取りながら
｢お前を守るために決まってんだろ。俺なりに反省してんだよバカ。｣
かっこいい事を言いながらもバカと言われた。
…かっこいい？
あれ、変な錯覚でも起きてるのかな
『……ありがとう？』
私より大きくてゴツゴツした手を握り返す。
『手汗すごいね。』
｢お、言うようになったな。｣
年下の癖に生意気だぞ。とニコニコしながらも眉間に皺を寄せて私の方を見るサイタマ。
…なんでだろう。少し寂しい感じがするのは気のせいだろうか。
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ぬう(プロフ) - 尊き (7月12日 15時) (
レス) @page28 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 本当にすごすぎます！いままで見てきた作品の中で1番好きです。更新頑張って下さい！ (2023年4月10日 0時) (レス) id: d09a02bb23 (このIDを非表示/違反報告)
桜もちち(プロフ) - 可愛い(ﾉ≧▽≦)ﾉ 更新頑張ってください！ (2023年1月29日 2時) (レス) @page28 id: e3d83c89b4 (このIDを非表示/違反報告)
エトワル(プロフ) - ふぃあろさん» 光栄ですありがとうございます(;_;)更新頑張ります〜❕ (2022年12月14日 16時) (レス) id: 0580717352 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - なんですかこれめちゃくちゃ面白いです無理です尊い……。神作品ですねこれは！！！！更新頑張ってください！！！✊ (2022年12月13日 20時) (レス) @page25 id: 91505f2211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エトワル | 作成日時：2022年12月4日 9時
