１１回 ページ12
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｢まじで平和だなー。｣
なんて、サイタマは夕暮れ時の公園前で呟く。
『…そもそも怪人はカップルの前にしか現れないんだよね？
なんでサイタマに情報が回ってきたの？』
｢ネット。｣
即答するサイタマ。
あれ、これ信用していい情報なのかな。
｢……なんだよその目。｣
『私帰ってもいい？』
仕事終わりで疲れてるし、なんかどうでも良くなってきた。
｢おい！今更なんでだよ！
というかデートの提案したのお前だろ！｣
『だってネットだけの情報で時間潰したくないし！！』
私たちが言い争ってると大男が目の前に立ち塞がった。
｢あれぇ〜、喧嘩中のカップルはっけーん！
尊いナ〜。｣
私たちを見て不気味な笑みを浮かべる。
｢なんだお前。｣
サイタマは平常心に戻り大男に声をかける。
あまりのデカさにビビった私はサイタマの半歩後ろに下がる。
｢いやぁ、ここら辺のカップルは皆仲良く連れていったハズなんだケドな〜｣
なんて笑顔を崩すことなく私とサイタマの顔を交互に見る
『…連れていった？』
｢そうだよお姉サン！カップル達にとって良い所に連れていったんだよ〜！｣
鼻息を荒くしながら私の顔に近づく。
『っ！？』
私は反射的に後ろに引いた。
｢お前、例の怪人か？｣
｢あれれぇ、僕、カップルの前にしか現れないシャイボーイなんだケド、
いつの間に話題の人物になってたのかな〜？｣
……どうしよう。今すぐ逃げ出したい。
よく良く考えれば恋人役をして怪人をおびき出すって、結果私に危害があるよね。
じりじりと後ろに下がるもサイタマの見えない握力が私の逃げ場を阻む。
『(ちょ、離してよ…！)』
私は小声でサイタマに話しかける。
｢(いや、ダメだ。ここからが本番だろ。)｣
この人本当にヒーローなのか？
目の前の人間がピンチだというのに……。
｢ん〜、僕は世界中のカップルの幸せを願ってるだけなんだケド、怪人呼ばわりは酷いよネ〜。｣
｢他のカップルはどこに行ったんだ？｣
サイタマは表情を変えず、怪人に問いかける。
｢んフフ、気になる〜？｣
｢おう。｣
サイタマの返事を聞くと、怪人は今までに無いほどの不気味な笑みを浮かべて
｢天国だヨ〜。それもとびきりの……。｣
その言葉に背筋が凍りついた。
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ぬう(プロフ) - 尊き (7月12日 15時) (
レス) @page28 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 本当にすごすぎます！いままで見てきた作品の中で1番好きです。更新頑張って下さい！ (2023年4月10日 0時) (レス) id: d09a02bb23 (このIDを非表示/違反報告)
桜もちち(プロフ) - 可愛い(ﾉ≧▽≦)ﾉ 更新頑張ってください！ (2023年1月29日 2時) (レス) @page28 id: e3d83c89b4 (このIDを非表示/違反報告)
エトワル(プロフ) - ふぃあろさん» 光栄ですありがとうございます(;_;)更新頑張ります〜❕ (2022年12月14日 16時) (レス) id: 0580717352 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - なんですかこれめちゃくちゃ面白いです無理です尊い……。神作品ですねこれは！！！！更新頑張ってください！！！✊ (2022年12月13日 20時) (レス) @page25 id: 91505f2211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エトワル | 作成日時：2022年12月4日 9時
