忠告の時間 ページ40
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目の前には宙を舞うガラスの破片。
それは私に向かって飛んでくる。
その光景を見て、動く事すら出来ない私に誰かが覆い被さる。
「「キャーーー！！！」」
気付くと暗闇で、周りの悲鳴が聞こえる。
…暗闇の中でよく知った匂いがした。
『…！
イトナくん！！』
直ぐにわかった。イトナくんが私を庇って助けてくれたと。
「A！！大丈夫か！？」
顔を上げると私を抱える手から血が流れていた。
イトナくんと目が合う。
「い、イトナくん…！右手が…！」
「かすったくらいだ。気にするな。
…それより怪我はないか！？」
パッと見た所、イトナくんに大きな怪我はないみたいだった。
イトナくんは焦った表情で私の身体中を確認する。
『だ、大丈夫です…。
イトナくん、守ってくれてありがとうございました…。』
クラスのみんなは安堵の息をもらす。
「本当に2人とも無事で良かった…。
というか、なんで突然窓ガラスが割れたの…。怖すぎ。」
「こ、これ見て！石が落ちてる…！誰かが投げ込んだのかな。」
不破さんはそう言ってガラスを割ったであろう石を持ち上げた。
「あれ、何か紙が張り付いてるけど。なになに…
[辞退しろ。これが最後の忠告だ。]…だって。んー、何かの暗号？」
「いや、どう考えたってA組の野郎の仕業だろ！
今日の朝も俺らで掃除したばっかりだって言うのに…。」
A組からの妨害…。
今日は朝の事もあったし、もう無いと思ってたけど…。
「Aちゃん、大丈夫なの…？本当に明日、出場するの？」
みんなは口々にそう言う。
答えはもう決まってる。チームで決めた事だから。
『はい。
私…皆さんの事信じてますから。』
そう言うとみんなは何も言わず、ただ頷き、微笑み返した。
きっとわかってくれたんだと思う。
「せ、先生、2人にもし何かあったかと思うと鳥肌が…。
イトナくん、良くやりました。それでこそ先生の教え子です。」
そう言って先生はイトナくんの頭を撫でた。
「いや、イトナの右手から血ぃ出てるから！！
てか先生に鳥肌とか立たないだろ！！」
さっきから持っていたハンカチで止血作業を進めてるのに一向に止まる気配がしない。
『い、イトナくん…！』
「…そんな不安そうな目で見るな。これくらいすぐ止まる。」
そう言ってイトナくんは肩にかかったガラスの破片をはらった。
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瑠璃 - 続きまってます。 (8月3日 1時) (
レス) @page46 id: c299acdaed (このIDを非表示/違反報告)
Runa☻ - 続き気になる……！！！！少しでも良いので続き描いて欲しいです！！！！？お願いしますm(_ _)m！！！ (2022年9月24日 18時) (レス) @page46 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 続きが無いのは悲しいです。また続いて欲しいです！(´・ω・｀) (2021年12月31日 9時) (レス) @page46 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
エトワル(プロフ) - 読者の皆様、沢山のコメントありがとうございます！ なかなか返信ができない中、せめてのお詫びとして、リクエストをコメントにて受け付けます！良さげな内容でしたら番外編等の参考にさせて頂きたいです！(全てを取り入れられる訳では無いのでご了承ください;;) (2021年5月30日 1時) (レス) id: 0580717352 (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - すっごい今更だけど、面白いのに此処で終わるのはもったいないと思うし私自身続きを作って欲しい所です。 (2020年4月25日 18時) (レス) id: b025342a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エトワル（元はるる） | 作成日時：2018年7月8日 14時
