謝罪の時間 ページ34
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イトナくんの手を取り、椅子から立ち上がる。
そのまま保健室を出ると、目の前には赤羽くんが立っていた。
『！！？
あ、赤羽くん…！？』
珍しく、少し落ち込んだ顔をしていた。
「…あー、名字さん？
その、なんて言うか…ごめんね。」
『…え、どう言う意味…ですか？』
思い当たる節が多くて、その場で少し考える。
「おい。カルマ。」
イトナくんは赤羽くんを呼ぶと、少し顔をしかめた。
「や。えーっと…。ちょっと俺の計算違いで…。」
『…？』
状況が上手くのみ込めない。
『実は…。名字さんをラブレター野郎の所に向かわせて、放課後イトナにそれを伝えた上でハラハラドキドキ…
を期待してたんだけど…。』
なるほど…？
私はまだもう少し考える。
「実際、その様子じゃラブレターでは無かったみたい…だよね？」
赤羽くんはそう言って私の手首を見る。
「俺が手紙の相手に会いに行け、なんて言わなかったらこうなってなかったと思うし…
本当にごめん。」
そう言って赤羽くんは頭を下げる。
『え、や、やめてください！顔を上げて下さい…！』
赤羽くんが私にこんな所見たのは初めてで、何故か罪悪感がわいてしまった。
『あの…！私の実力不足もありますし、
た、多分…こうなるのは時間の問題だったと思います…！！』
そう言って、手紙の相手から脅されたという内容を伝えた。
「…A組のやつが？
…ふぅん。いい度胸してるじゃん。」
そう言うと一段と赤羽くんは黒い顔を見せた。
「…次からAに何かあればすぐ伝えろ。カルマ。」
「もちろん。今回は俺の失敗だったね。
…本当に名字さんには悪い事しちゃったね。
何かお詫びでもしたいんだけど、今なら何でも言う事聞くよ？」
赤羽くんはそう言って、私を見た。
『お、お詫びなんて…！い、いいです…！
別に、嫌な事ばかりじゃ無かったので…』
私は自然とイトナくんの方を見る。
視線に気が付いたのか、イトナくんは驚いた顔で私を見る。
「……ふぅん。
…そっか！なら素直に好意に甘える事にするよ！
じゃあね2人とも！お幸せに〜！」
再び黒い顔に戻った赤羽くんは、
ニヤニヤと私たちを見ながら下駄箱の方に向かって行った。
「…A。」
『ぁぁぁ、ご、ごめんなさい…！！また余計な口が…。』
そう言って私は壁にもたれかかった。
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瑠璃 - 続きまってます。 (8月3日 1時) (
レス) @page46 id: c299acdaed (このIDを非表示/違反報告)
Runa☻ - 続き気になる……！！！！少しでも良いので続き描いて欲しいです！！！！？お願いしますm(_ _)m！！！ (2022年9月24日 18時) (レス) @page46 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 続きが無いのは悲しいです。また続いて欲しいです！(´・ω・｀) (2021年12月31日 9時) (レス) @page46 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
エトワル(プロフ) - 読者の皆様、沢山のコメントありがとうございます！ なかなか返信ができない中、せめてのお詫びとして、リクエストをコメントにて受け付けます！良さげな内容でしたら番外編等の参考にさせて頂きたいです！(全てを取り入れられる訳では無いのでご了承ください;;) (2021年5月30日 1時) (レス) id: 0580717352 (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - すっごい今更だけど、面白いのに此処で終わるのはもったいないと思うし私自身続きを作って欲しい所です。 (2020年4月25日 18時) (レス) id: b025342a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エトワル（元はるる） | 作成日時：2018年7月8日 14時
