企みの時間 ページ24
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トイレで散々悩んだ結果、隠し通そう。と自分の中で結論が出た。
今日は中村さんに近付くと質問攻めに合いそうだな…
予鈴が鳴ると、こっそり教室に入る。
気配を消すのは得意…な方なので、イトナくんにはバレずに席に戻る事が出来た。
｢あれぇ？名字さん。また忍者ごっこ？｣
げ…。赤羽くんだ。
｢…A。｣
その声が耳に入り、イトナくんに見つかる。
隣の席だから見つかるのは時間の問題だったけど。
授業が始まるギリギリに入れば良かったな…。
｢おい、さっきの｣
『あ、あはは…、私忍者じゃなくて、あ、アサシンですよ……赤羽くん…。』
無理やりイトナくんの声を遮る。
｢……。｣
イトナくんは赤羽くんに睨みをきかせる
｢え、なに、名字さんが珍しく俺と喋ってる…
……ふぅん。何か面白そうな予感。｣
ニタァと言う音が聞こえそうな表情を向ける赤羽くん。
…これほど席替えをしたいと思ったことは無い。
ガラッと教室の扉が開き、殺せんせーが入ってくる。
｢皆さん、朝礼を始めますよ…
って、後ろで殺意やら悪意のある企みやらが渦巻いているようですが、何事ですか？｣
『あ、…な、なんでもないです…先生……』
…私は気配を消すより、自分から厄介事を生むのが得意らしい。
…
1時間目が終わり、ふと一息つくと嫌な予感が走った。
ポケットを漁ると、あるはずの手紙が無くなっていた。
｢ふむ…これは…ラブレターかな？｣
声のするほうを見ると、赤羽くんがニヤついた顔で手紙を読んでいた。
『あ、そ、それ…！』
慌ててイトナくんの方を見ると、寺坂くんと話している様子だった。
見られてなくて良かった…。
『あの…！』
私は再度赤羽くんに声をかける。
｢ん？これ名字さんの？ふーん。モテるんだねぇ。｣
これは…最初から分かってたな…。
安定のニヤつきから簡単に想像出来た。
まず、手紙の最初に私宛の名前が書いてあるし…。
いつの間にポケットから盗まれたんだろう…？
全然気が付かなかった。
『そ、それ全部……』
｢うん。読んだよ。誰かの落し物だったら中身見ないと分からないでしょ？｣
『あ、あの…か、返してください…』
未だに赤羽くんと喋るのは少し慣れないな。
それに、この人何か企んでるみたい…？
｢もちろん。…そのかわり、だけどさ｣
そう言うと、赤羽くんの顔が耳元に近づいた。
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瑠璃 - 続きまってます。 (8月3日 1時) (
レス) @page46 id: c299acdaed (このIDを非表示/違反報告)
Runa☻ - 続き気になる……！！！！少しでも良いので続き描いて欲しいです！！！！？お願いしますm(_ _)m！！！ (2022年9月24日 18時) (レス) @page46 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 続きが無いのは悲しいです。また続いて欲しいです！(´・ω・｀) (2021年12月31日 9時) (レス) @page46 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
エトワル(プロフ) - 読者の皆様、沢山のコメントありがとうございます！ なかなか返信ができない中、せめてのお詫びとして、リクエストをコメントにて受け付けます！良さげな内容でしたら番外編等の参考にさせて頂きたいです！(全てを取り入れられる訳では無いのでご了承ください;;) (2021年5月30日 1時) (レス) id: 0580717352 (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - すっごい今更だけど、面白いのに此処で終わるのはもったいないと思うし私自身続きを作って欲しい所です。 (2020年4月25日 18時) (レス) id: b025342a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エトワル（元はるる） | 作成日時：2018年7月8日 14時
